【全国高校ラグビー準々決勝】“無敗王者”大阪桐蔭を破った桐蔭学園の申主将「取り組んできたことが全部出せた」 激戦を制して常翔学園・東海大大阪仰星・国学院栃木と共に準決勝へ!
<国学院栃木vs石見智翠館>分厚いディフェンスが機能し強豪を下す
準々決勝最後の試合、国学院栃木(栃木)とAシード校・石見智翠館(島根)の対戦は、3回戦で京都工学院の攻撃力を封じた国学院栃木の規律のとれた分厚いディフェンスがこの試合も機能します。 前半4分に先制のトライを挙げた国学院栃木。その後は石見智翠館の攻撃に守勢に回りますが、選手全員がしっかり面をつくり、前に出ていくディフェンスで得点を許しません。前半15分を過ぎてからは、攻め込まれる時間も続きますが、反則を犯さず凌ぐと、後半17分、敵陣ゴール前のモールを押し込んだ後、ラックからボールを持ち出したFL下境洋選手がトライ。12対0とリードをひろげます。 石見智翠館も、けがのため途中出場となった祝原久温主将を投入するなど必死の反撃を試みますが、どうしても国学院栃木の分厚い壁を崩すことができません。「練習時間のうち大半はディフェンスの練習。数的不利な状況を練習するなど、とにかくタックルした後もすぐ立ち上がって繰り返しディフェンスに参加する厳しいトレーニングを積み重ねてきた」と笹本直希主将が語った国学院栃木。最後まで、強豪・石見智翠館に得点を許さず、12対0で勝利。準優勝した101回大会以来の準決勝進出を果たしました。
<準々決勝の結果>
常翔学園(大阪) 24-19 大分東明(大分) 東海大大阪仰星(大阪)17-12 東福岡(福岡) 桐蔭学園(神奈川) 26-14 大阪桐蔭(大阪) 国学院栃木(栃木) 12-0 石見智翠館(島根) 1月5日(日)に行われる準決勝の組み合わせは以下の通り。 ▼国学院栃木(栃木) vs 桐蔭学園(神奈川) ▼東海大大阪仰星(大阪)vs 常翔学園(大阪) 第1試合は、桐蔭学園(神奈川)と国学院栃木(栃木)の関東勢対決。桐蔭学園・申主将が「目標にしていた大阪桐蔭を破った後こそ大事。気をひきしめて臨みたい」と話すと、国学院栃木・笹本主将は「部員のみんなも望んでいた対決、絶対に勝ちたい」と語りました。 第2試合は、東海大大阪仰星と常翔学園の大阪勢対決。常翔学園・井本主将が「大阪総体では1本差で敗れている相手。今大会のチームの成長を感じているのでリベンジを果たしたい」と自信を口にすると、東海大大阪仰星・青野寛大主将は「部員全員で戦うのが我々のスタイル。全員でしっかり準備して勝ち切りたい」と語りました。 決勝戦は、1月7日(火)午後2時から。準決勝を勝ち上がった2校による栄光の座をかけた高校ラガーマン最後の戦いが行われます。