「家族の形は変わりますが」と子育て中の母が"ポジティブ離婚"するワケ…専門家が指摘する円満離婚の危なさ
近ごろ芸能人の離婚の経緯は報道されず、SNSでいきなり本人が「円満離婚」を発表するパターンが増えている。婚活カウンセラー・実業家の川崎貴子さんは「離婚しても夫は子どもの父親であり、仕事上の立場もあり、表舞台に立つ妻は離婚をポジティブに捉えるしかない。しかし、私の離婚時の経験から言うと、妻がその言葉にがんじがらめになってしまうのは危険だ」という――。 【写真】Netflix制作のドラマ「ロスト・イン・スペース」のジャパンプレミアに出席した菊川怜さん ■菊川怜ら44~53歳の子連れ母が実業家の夫たちと離婚した 能登半島地震、ストーカー殺人事件、総選挙と石破内閣の発足、パワハラ疑惑のあった斎藤元知事の再選……。振り返れば2024年も多くの重大ニュースが報道された。トランプ大統領の再選も決まり、彼の発言で大幅に日経平均が下がったり、能登半島地震の復興もままならないまま。斎藤知事の再選も新たな火種(公職選挙法違反なのでは?疑惑も)で解決が見えず、いまだに兵庫県民だけではなく日本中が注目しているという状況である。 さて、そんな重大ニュースめじろ押しだった2024年にもかかわらず私が総括したいのは、事件やニュースの合間合間にさらりと発表された女性芸能人たちの離婚。女優の菊川怜が、アメリカ大統領選の結果が出た日、ニュースがそちらに集中するのを見計らってたのか、自身のInstagramでさらっと発表したように、彼女たちの離婚発表の、そのあまりのタイミングの良さ、内容の「円満離婚」っぷりに、知らなかった人も記憶に残らなかった人も多かったのではないだろうか? 実際には、 ・吉川ひなの(2024年11月) ・菊川怜(2024年11月) ・井上晴美(2024年10月) ・千秋(2024年10月) と、知名度の高い女性芸能人たちが今年、夫婦連名ではなく自身のInstagramにて離婚の発表をした。 ■子どもを2~3人育てている最中でも離婚を決意したワケは? 他にも離婚した芸能人はいるのだが、ここに挙げた彼女たちには大きな共通点があり、同じ働く子持ち母として「大変だったろうなー」とまずは共感が止まらなかった。次には、この離婚発表の形が今後有名人女性たちの「離婚発表の型」として定着するのではないかと思い思わず筆を取った次第である。 彼女たちの共通点。それは、 ①一般男性と結婚して離婚した ②子どもが複数いる(2人から3人) ③シニア離婚(44歳から53歳まで) の3点。 女性芸能人の場合、かつての藤原紀香や高島礼子、杏やMEGUMIなど、「同じく有名人である夫の浮気や逮捕」がきっかけで離婚に発展するというケースが注目を集め、人々の記憶にも残ったものだ。女性芸能人側も「自身のキャリアやイメージのマイナスになる」という職業的決断が離婚を後押しするからか、夫の浮気報道後すぐ他人になるという「超スピード離婚」を成し遂げている。話題にはなってしまったものの、解りやすい夫有責な離婚ということで同情票もあり、彼女たちが今も活躍している様子からキャリアダウンにならなかったとお見受けしている。