金太郎のまちの小学生、鬼伝説の大江山に登る 京都府福知山市と静岡県小山町の交流事業
京都府福知山市の観光友好都市で「金太郎」のまち、静岡県小山町の小学生が4日、福知山市大江町の大江山に登って福知山の児童たちと交流した。両市町の交流事業の一環。「鬼伝説交流」とし、児童たちは、大江山に伝わる鬼伝説について聞きながら登山を楽しみ、ゲームなどで親睦を深めた。 大江山には3つの鬼退治伝説があり、そのうちの1つで最も知られているのは、京の都を荒らし、源頼光一行に退治された「酒呑童子」伝説。頼光の家来の一人が童謡に歌われる「足柄山の金太郎」こと坂田金時で、生まれた小山町には金時神社や金時公園、頼光対面の滝など、ゆかりの地がたくさんあり、旧大江町時代から交流している。 小山町の5、6年生27人は3日から5日昼前まで福知山に滞在して、福知山城見学、丹後和紙のうちわづくり体験などにも取り組んだ。 4日は大江山中腹、大江町佛性寺のグリーンロッジ前で歓迎セレモニーがあり、福知山の5、6年生13人が小山町の子どもたちを迎えた。 セレモニーでは大江小6年の女児が「中学生になったら、小山町の富士山にも登りに行きたいです。きょうは楽しい思い出をつくりましょう」とあいさつ。小山町立成美小6年の男児が「とても楽しみにしていました。一緒に登りましょう」と応えた。 児童たちは地元ガイドの案内で、鬼嶽稲荷神社周辺から山頂をめざして出発した。 また、5日早朝には、福知山市内の中学生12人が、小山町で富士山に登る「夏休み富士山チャレンジ自然体験」に、市庁舎前からバスで出発した。2泊3日で現地の子どもらと交流しながら、自然や文化に触れる。