マイナ保険証、70%の医療機関でトラブル 「有効期限切れ」も…ナゼ 従来の保険証が“助っ人”に?【#みんなのギモン】
■マイナ保険証のトラブルや不具合は?
富田解説委員 「これまでの保険証は、今どこにありますか?」 刈川くるみキャスター 「マイナンバーカードと一緒に財布に入れています。もう使わないよなと思いながらも一応入れている感じです」 「実は活用する場面があるかもしれないというデータがあります。全国10万人以上の医師が加盟する、全国保険医団体連合会による今年8月~9月の調査では、対象となった1万2735の医療機関のうち、マイナ保険証のトラブルや不具合があったのは8929に上りました」 「具体的にどんなトラブルがあったのか。67.4%と一番多かったのは、名前や住所に旧字体が含まれていた場合に黒い丸が出てしまうことです。例えば、名前の漢字が『はしごだか』が正確に表示されず、黒丸になってしまったケースもあるそうです」 「次に、カードリーダーの接続不良や認証エラーが52.9%。資格情報が無効になってしまうケースは47.8%ありました。これは、カードをかざした時に保険の番号が認証されない、無効と出てしまうトラブルです」 森圭介アナウンサー 「自分ではわからないですよね」
■オンラインで使うための「電子証明書」
富田解説委員 「さらに、有効期限が切れていたというケースが20.1%ありました。どういうことかわかりますか?」 斎藤キャスター 「始まったばかりなのに、ですか?」 富田解説委員 「マイナ保険証を利用するには、マイナンバーカードをオンラインで使うための機能である『電子証明書』が有効になっていないといけない、という仕組みがあります」 「ただ、この電子証明書はマイナンバーカードの発行日から5回目の誕生日まで。つまり5年ほどで、役所などの窓口でパスワードなどを更新する必要があります。これをしないと有効期限が切れる、つまりその日からマイナ保険証も利用できなくなる可能性があります」 刈川キャスター 「この週末にマイナンバーカードの本体の更新をしたので、10年大丈夫と思っていました。カードの有効期限は10年なのに対して、電子証明書はどうして5年ごとに更新しないといけないんですか?」 富田解説委員 「政府は、5年ではなく10年だと、ハッキングなど技術が進みすぎて壁が破られてしまう、暗号が解読されてしまうからだと説明しています。同じセキュリティー面で本人確認をしっかりやるために、窓口に出向いて対面で行う必要があると決められています」