「マジかよ」“幻弾”に細谷真大も愕然…悔しさ残った五輪「間違いなくA代表でしか晴らせない」
[8.2 パリ五輪準々決勝 U-23日本 0-3 U-23スペイン リヨン] スペインDFを吹き飛ばし、ゴールネットを揺らしてみせた。だが、オフサイドラインをわずかに越えていたことで判定はノーゴール。FW細谷真大は「0-3という結果で、ここで終わってしまったことがすごく悔しい」と思いを吐きだした。 【写真】「いとこがSixTONESジェシー」驚きの告白をしたパリ五輪サッカー日本代表FW 優勝候補を相手に、一歩も引くことはなかった。最前線に立つ日本のエースは、スペインDFを背負って何度もプレー。前半40分、MF藤田譲瑠チマの縦パスを敵陣内で受けると、DFパウ・クバルシ(バルセロナ)を背負いながら反転シュート。地を這う弾道はゴールに突き刺さった。 FWらしいプレーで前半終了間際に追いついたかのように見られた。しかし藤田からパスを受けた瞬間、わずかにオフサイドラインを割っていた。「マジかよ」と細谷の胸中は複雑だったという。 「試合中に電光掲示版を見たら、(オフサイドは)ないだろうと自分の中では確認できた。その数cmのところ。初めてVARがあって悔しいと思った」 気持ちの切り替えは素早くできた。その後も決定機を作ったが、いずれもゴールネットを揺らせなかった。細谷は敗戦を背負う。「取り消しのところも含めて、自分で決め切るところは2、3つあった。そこでひとつ決めていれば流れは変わっていた。FWとしてもっと上に行かないといけない」と力を込めた。 五輪をめぐる長い戦いは終わった。細谷は先に目を向ける。「間違いなくA代表でしか(悔しさは)晴らせない」。自らの課題を突き詰め、再び日の丸を着て躍動するつもりだ。