もう数年、実家が売れない状態です。固定資産税もかかるし大変なのですが、なにか対策はありませんか?
物件を買い取ってもらう
不動産会社のなかには、買い取りも可としている不動産会社もあります。できるだけ早く手放したいなら、買取業者に依頼するのも選択肢の一つでしょう。 しかしながら、買取業者に買い取ってもらう場合は、仲介を依頼する際の販売価格よりも低い金額で買い取りが行われることが一般的です。 買い取りを依頼するときには、いくらならOKなのかという最低買取価格を提示し、相談するとよいでしょう。複数の不動産を保有している場合で、売却を依頼しているときなどは、無謀な金額でなければ、希望の買取価格で買い取ってもらえる可能性も高くなります。
賃貸に出すことを検討してみよう
売れずに固定資産税ばかりかかってしまうというなら、賃貸に出すことを検討してもよいでしょう。 賃貸も販売するときと同様に、設備が古い場合には家賃が近隣の相場よりも低くなる可能性が高くなります。特に、駅から遠い場合などは、価格競争力が落ちてしまいます。距離に負けないプラスアルファのメリットを付け加えることを検討してみましょう。 リフォームはしたくない、余計なお金は出したくない場合には、知り合いのなかで現状のまま借りてくれる人はいないかを探すのも手です。ただし、知り合いとはいえ正規の賃貸契約を結び余計なトラブルが起こらないようにすることが必要です。 その他、(一社)移住・住みかえ支援機構を通じて、賃貸に出すことも検討してもよいでしょう。 移住・住みかえ支援機構のマイホーム借上げ制度の場合、1人目の入居者が決定した以降は、空室が発生しても規定の賃料を受け取ることが可能です。受け取りできる期間は、住宅が賃貸可能な状態であるかぎり続きます。細かい条件が設定されていますが、条件をクリアできているかぎり、借り上げは継続するため、安定した賃貸収入が見込めるといえます。 ここで掲げているのは参考例です。どのようにしたいのかをじっくり検討し、それに合わせて方法を考えてみましょう。 出典 一般社団法人移住・住みかえ支援機構 住まない家を活用する 執筆者:飯田道子 ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト
ファイナンシャルフィールド編集部