データセンター電力需要、ヒューストン地域で8倍に急増-米電力会社
(ブルームバーグ): 米主要電力会社センターポイント・エナジーが送配電サービスを提供するテキサス州のヒューストン地域では、データセンター開発会社からの電力接続申請が数カ月間で約8倍に急増している。
データセンター向けの接続待ち電力容量は、ヒューストン周辺の大都市圏で現在8ギガワット(GW)を超えており、夏前の1ギガワットから拡大。ジェーソン・ウェルズ最高経営責任者(CEO)が28日の決算説明会で明らかにした。
センターポイントは電子メールでの問い合わせに対して、当該の予定電力供給先が、テキサス州最大の都市ヒューストンを中心とした周辺地域全体に位置しており、人工知能(AI)関連の施設が供給増加の主な要因になっている可能性が高いことを確認した。
ウェルズ氏は電話での決算報告で、「データセンター開発において、この夏を通して根本的な変化を確認した」と説明。「全てが今後の進展につながるわけではないと認識しているものの、なお当社が確信を抱いている電力業界で最も顕著な長期成長ストーリーへの追い風になり得る」と語った。
テキサス州では、人口の急増や電化の進展によって電力需要がすでに増加傾向にあるが、世界の大手ハイテク企業の一角によるデータセンター建設は、需要の伸びを加速させる原動力になると期待されている。
ウェルズ氏によると、センターポイントの予測では、同社のヒューストン地域向け電力のピーク需要が今年の約22GWから、2030年までに30%余り増加する可能性がある。
原題:CenterPoint Reports 700% Spike in Texas AI-Data Center Requests(抜粋)
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Naureen S Malik