【誤算?必然? 12球団の焦点】ヤクルト・“走る山田哲人”が燕を救う!
警戒される中でも果敢に仕掛ける。その積極走塁はチーム内にも好影響
開幕8連勝の西武が首位を走り、前年最下位のロッテが3位に食い込むパ・リーグ。空前の大混戦となっているセ・リーグでは、8連勝のDeNAが首位に立った。果たして、いま12球団に何が起こっているのか。今回は“春の陣”の焦点を徹底検証する。 ※成績は4月15日現在 5カード中3カードに勝ち越しと、昨季最下位のヤクルトが別人のような活躍を見せている。その要因はより強力となった打線にある。「山田哲人」がチームにもたらす効果とは? DeNAとの開幕カードは2勝1敗で勝ち越したヤクルト。続く広島戦は1勝2敗と負け越すも、巨人には3連勝。逆に中日に3連敗を喫したが、阪神には2勝1敗と勝ち越した。15試合を終えた時点で8勝7敗と貯金は1つながら、自ら演出した混戦が一つの要因となり、4月15日時点で3位につけている。まだ始まったばかりだが、ここまでの戦いぶりはある意味、予想以上だろう。 だが、チームは万全とは言えない。先発では手術明けの小川泰弘、星知弥が不在で、打線では雄平が開幕一軍を外れた。開幕後も、4月3日の広島戦(神宮)で頭部死球を受けた川端慎吾が翌日に登録抹消となり(脳しんとうの特例措置により11日に復帰)、畠山和洋は下半身の張りで8日に登録抹消となった。ここ数年悩まされている大量故障離脱の影におびえる中での、この成績である。 好調の要因はさまざまに・・・
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週刊ベースボール