【30代で家を買う】押さえておきたいローンの組み方・選び方
審査が通りづらい要素がないか確認しておく
「審査では勤続年数や健康状態、車をはじめほかにローンの借入がないかを見られます。転職後3年以内は通りづらいので要注意」(石岡さん)、「クレジットカードの支払い遅延やリボ・分割払いの未返済残高がある場合、キャッシング枠つきカードを複数持っている場合は審査に落ちたり、借入枠が減ることも」(風呂内さん) 審査が通りづらい主な要素 ☑︎ 転職後3年以内 ☑︎ クレジットカードの滞納履歴あり ☑︎ ほかにもローンの借入あり
返済時の金利タイプは2種類。ほったらかしたい人は固定金利、お金にマメな人は変動金利がおすすめ
「金利タイプは、大きく分けると、借入から完済まで同じ金利が続く“固定金利”と、一定期間ごとに金利が変わる“変動金利”があります。金利の動向をこまめに確認できて、金利が上がったときに繰り上げ返済をするなど対応できる人は、変動。お金の計算が苦手な人は、ローン返済の算段が立てやすい固定がおすすめです」(風呂内さん)
【変動金利】年に2回金利が見直しに。現在は超低金利でトク!
【固定金利】将来金利が上がっても返済額は一定
ペアなら「ペアローン」も選択肢に。メリットとデメリットを踏まえて決めよう
「夫婦で組む住宅ローンは、ペアローン、連帯保証型、連帯債務型の3種類あります。夫婦双方に安定した収入があり、どちらも働き続ける予定であれば、“ペアローン”が“連帯債務”がお得。二人とも控除が受けられます」(石岡さん) 〈ペアローンのメリットとデメリット〉 メリット ☑︎ 収入の合算で大きな額を借りられる ☑︎ 住宅ローン減税が二人ともに適用 ☑︎ 二人とも団体信用生命保険に加入できる デメリット ☑︎ 手数料などがローン2本分かかる ☑︎ 共同財産になるため、離婚後にモメる可能あり ☑︎ 片方が亡くなったり、返済ができなくなったりしても片方のローンは残る
頭金はムリしてたくさん入れなくてもOK。35年のフルローンで借りて返済期間を少しずつ縮めるのもあり
「頭金を入れると審査が通りやすくなったり、毎月の支払いや利息が軽減したりなどメリットが大きいのは事実。とはいえ手もとにお金を残しておくことも大事なので、何歳のときにローンがいくら残るか把握した上でのフルローンも選択肢に」(風呂内さん)
イラスト/コナガイ香 取材・原文/海渡理恵 ※BAILA2024年1月号掲載