食べても大丈夫? 冷凍焼けした食べ物について知っておくべきこと
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 冷凍庫はキッチンでもっとも重要な家電の一つ。お気に入りの冷凍食品や色々なアイスクリーム、雨で買い物に行けない日に食べる残り物を保存しておくことができる。とはいえ、冷凍した食べ物をおいしく食べたいという願いは一層の霜によって打ち砕かれてしまう。 冷凍焼けは食べ物にカビのような匂いを残し、解凍後の肉を変色させてしまう。どんな夕飯も台無しにする独特な作用だけど、実際危険なの? 冷凍焼けした食品は食べていいか心配したほうがいい? 冷凍焼けが食品の安全性にどのような影響を与えるか、知っておくべきことを詳しく解説。
冷凍焼けした食べ物を食べるのは安全?
ほかの外的要因がない限り、冷凍焼けした食品は安全に食べることができる。霜ができる科学的プロセスは昇華と呼ばれ、食品から気化した水分が食品の表面で再び凍結するという。 冷凍焼けは、食品の品質を劣化させる酸化反応が起こる可能性を上げる。油やバターが酸化するのに似ていて、酸化によって食べ物の味はたしかに悪くなるけれど、本質的に健康に害を及ぼすものではない。 だからといって、この情報を鵜呑みにして冷凍庫の奥にある冷凍焼けした食品を手当たり次第食べるのはやめておこう。たしかに氷点下で保存すると食品の寿命は延びるけれど、いつまでもおいしく食べられるわけではない。 米食品医薬品局では、冷凍庫で食品を安全に保存できる期間の目安を設定しており、その期間は思ったほど長くはない。生か調理済みかに関係なく、ほとんどの食材はせいぜい数ヶ月しか保存できないそう。そのため、冷凍庫の食品は古くなる前に使い切るのがよさそう。
冷凍焼けを防ぐには?
食品によって、冷凍焼けを起こしやすいものがある。原則として水分量の多い食品ほど霜で覆われる可能性が高く、果物、残りもののスープやソース、肉は、いずれも冷凍焼けになる危険性が高いという。 冷凍焼けを防ぐベストな方法は、食品を最適な方法で保存すること。酸素に触れると酸化反応で味が落ちるため、できる限り空気を抜くことが重要だ。 再利用が可能な冷凍保存用のビニール袋を使用している場合、時間をかけて余分な気泡を押し出してから袋を密封すること。硬い容器(アイスクリームの紙パックなど)の場合、食品の表面をラップの層で覆うことで少しは冷凍焼けを防ぐことができる。 もっとも効果的な方法には、少し特別な道具が必要になる。食品を冷凍焼けから守ってくれる道具といえば、真空パック機。食品を定期的に冷凍する人なら、投資になるけれど購入するだけの価値は十分にありそう。おすすめの商品が知りたい人はこちらの記事を参考にしてみて。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images