西武ルーキー3選手が入寮 持参したのは「寄せ書きのボール」「リラックマの枕」「願掛けの数珠」
西武の新入団選手の入寮が6日、始まった。埼玉県所沢市の球団施設内にある「若獅子寮」に入寮したドラフト3位の狩生聖真投手(18)=大分・佐伯鶴城高=は寮内や室内練習場などを見学し「今まで見たことがないような施設が多い。一日も早く環境に慣れて自分の力を出せるようにしたい」と声を弾ませた。持参したのはドラフトで指名された当日にチームメートが寄せ書きしてくれたボールで「離れ離れになってさみしくなったときに見たい」と自室の机に飾る予定。「大谷超えのストレートを見せてくれ」などと激励の文字が並ぶボールを大事そうに握っていた。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 同4位の林冠臣外野手(22)=日本経済大=が持ち込んだのはリラックマのクッション。大学で一番仲が良かった友人がゲームセンターで取ってきたもので「友達からもらい、リラックスしたいときに寝転んでまくらのように使っていた」と説明。プロの厳しい世界に飛び込んで「開幕スタメンを勝ち取りたい」という高い目標に向かうかたわらで、心身を休める貴重なアイテムとなりそうだ。 同6位の龍山暖捕手(18)=沖縄・エナジックスポーツ高=は沖縄から飛行機と高速バス、電車を乗り継いで球団施設にたどり着いた。「電車の乗り方も分からないし、言葉の語尾も聞き取りづらいので少しずつ慣れていきたい」と不安な表情で話した。昨年の大みそかに占いも行う人に数珠を作ってもらい、左手首に巻いて入寮した。「県外に行くので、そこで不幸が起きないように作りました」と憧れだったプロの世界に願を掛けて飛び込む。 新人合同自主トレは11日から球団施設でスタートする。狩生は「けがなく(キャンプイン)できるようにしていきたい。(キャンプでは)速くて切れのあるストレートを投げていきたい」と意気込んだ。