「42歳のおじさんが未経験で客室乗務員に」20年越しの夢を掴んだ男性の報告にSNSが沸いた日とハードな研修に挑む現在の姿
── 同僚との間にジェネレーションギャップを感じることはありますか? 空飛ぶおりょうさん:基本的にはありませんが、雑談では20代の話題についていけないことはあります。ただ、仕事の話は年齢関係なく、わからないところなどを教え合っています。
■紆余曲折した人生経験はどれも今に繋がっている ── 今、航空会社に転職できたことを振り返ってみて、採用された理由について、ご自身ではどう考えていますか? 空飛ぶおりょうさん:たぶん、航空会社が求めていた要件と、私のスキルが一致したからだと思います。また、私が勤務している会社では、夏に向けて国際便を増やすため、英語、フランス語、日本語を話せる客室乗務員を必要としていたようです。
私は異業種からの転職ですが、ホテル勤務で培ったお客様対応の経験やクレーム対応のスキル。移民コンサルタントとしての経験から、入国手続きに関する説明もできます。また、ITサポートの経験から、機内でのIT機器トラブルにも対応できるので、客室乗務員の仕事でも、これらの経験を活かせるところはあると思います。 ── 40代で未経験の職種に転職することについてどう考えましたか? 空飛ぶおりょうさん:日本ではハードルが高く感じるかもしれませんが、カナダでは40代での転職も珍しくありません。また、私はカナダに10年以上住んでいて適応しているせいか、とくに不安はありませんでした。
また、昔からやりたいことには積極的にチャレンジしてきたし、失敗しても経験になるだろうという考えもありますし、自分で自分の可能性に制限をしなかったことも大きいと思います。40代で未経験の業種への転職は、足踏みをする人もいるかもしれませんが、できるかできないかより、やりたいかやりたくないか。40代でも挑戦を諦めなかったことで、チャンスをつかめたのだと思います。 PROFILE 空飛ぶおりょうさん 岡山県出身。外国語大学卒業後、ホテル業界に就職。31歳でカナダに移住。日本語教師やゲーム会社、移民コンサルタントの会社を経て、2024年3月からカナダの航空会社で客室乗務員として勤務。
取材・文/間野由利子 写真提供/空飛ぶおりょうさん
間野 由利子
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