堤防に鋼矢板685枚 射水・庄川の液状化対策工事
富山河川国道事務所は28日、能登半島地震による液状化で、ひび割れや沈下などの被害を受けた新湊漁港近くの庄川右岸河口堤防(射水市港町)の復旧工事現場を報道陣に公開した。堤防に計685枚の鋼矢板を打ち込み地盤を安定させた後、再び盛り土や舗装をして、今年度末の完成を目指す。事業費は約6億円。 堤防は亀裂が入り、堤防上の河川管理用通路の舗装がひび割れ、路肩部分が沈下した。河川敷では砂が噴出した。 工事は10月1日に始まった。堤防上のアスファルト舗装や護岸のコンクリートをはがし、ひび割れが確認された範囲を掘削した。事務所の吉岡伸恭工務第一課長は「一日も早く工事を完了させ、市民の安全、安心を確保したい」と話した。