「子どもにはまだ早い…」と思いがちな親は見落としている!? “責任感のある子”に育てたいなら今すぐやるべきこと
子どもだって“家庭”の一員!
子どもは、大人以上に「何かをしたい」「役に立ちたい」という気持ちを持っています。 「家事」は、そんな子どもたちの成長を促す、絶好の機会なのです。 【あわせて読みたい】「片付けられる子」に育てたいなら…親が言ってはいけない“意外な言葉” でも、「子どもに家事をさせたいけど、どこから始めたらいいの?」そんな風に思っていませんか? そこで今回は家事シェア専門家の三木智有さんの著書『家族全員自分で動くチーム家事』から“子どもは家事をすることで家族のチームメンバーになる”というトピックをご紹介します。 子どもが家事をすることで得られることや、子どもに家事を任せる前に始めると良い「お手伝い」について、年齢別に解説します。
子どもは家事をすることで家族のチームメンバーになる
人はコミュニティに属するとき、そのコミュニティに対して貢献することで、そこに自分の居場所を見出していきます。一方的に何かをしてもらっているだけという状況はとても居心地が悪く、それは家族においても同じことです。 たとえば、家事育児を一切しないパパがいたとしても、彼らは自分が「稼ぎ手である」ことを強く主張してきます。これは、家庭運営という全体から見たときにお互いがそれぞれのやり方で家庭に貢献しているのだという主張でもあるわけです。 子どもには「コミュニティ」という概念がないかもしれませんが、子どもは「人のために何かをする」のが本当に大好きです。 何年か前、「半分こ」と子どもが板チョコを半分にしてママに渡すCMがありました。 あのCMの子どもの様子に、共感した人も多いのではないでしょうか。CMに限らず、自分の子どもが、大好物を家族におすそ分けしようとする姿に感動した経験もあるかもしれません。子どもは案外、利己的なことよりも利他的なことによろこびを感じています。 そう思うと、子どもが「お手伝い」をやりたがるのも頷けます。親がやっていることを真似してみたいという理由もありますが、「よろこばれたい」という気持ちがしっかりあるのでしょう。 子どもも家事をやるようになると、家に対しての関わり方が変わっていきます。 トイレ掃除をするようになると、トイレをキレイに使ってほしいと思うようになります。すると、家族が汚すとちゃんと怒るようになる。そして「汚したんだから、自分でキレイにしてね!」なんて言ったりします。 料理をするようになると、家にある材料だけでササッとご飯をつくってしまう親の姿に感動したりしますし、洗濯物を自分で畳んで自分で収納にしまうようになると、畳み方を工夫したり入れる順番にこだわり始めたりもします。 一つひとつはとても小さな変化で、そういう瞬間がある、というだけに見えるかもしれませんが、これは家族としての自覚の芽生えと言えます。