【厚生年金・国民年金】年金支給で「約46万円」「約51万円」が振り込まれる夫婦とは?老後資金対策も解説
偶数月は年金受給月。働いている現役世代の方たちにはあまりピンと来ないかもしれませんが、年金を受け取っている方には待ち遠しいことでしょう。 ◆【年金一覧表】厚生年金と国民年金のリアルな金額とは? では、この年金をどのくらい受け取れるのかはご存知でしょうか。 標準的な夫婦での受け取りは「約46万円」とされています。 この金額を聞いてどう感じましたか。意外ともらえるなと思う方もいるかもしれませんが、実はこの金額は夫婦2か月分の受取額です。 さらに、この年金額はあくまで標準的なものなので、金額には世帯や個人間で異なり差が出てきます。 条件によっては「約51万円」の受給をしている夫婦もいます。 そこで今回は、この年金について制度を確認し、年金受給の平均値などをみながら、老後の生活について考えていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本の公的年金制度とは?厚生年金と国民年金
日本の年金制度はざっくり言うと、「国民年金」と「厚生年金」という二2階建て構造になっています。 ●国民年金(1階部分)とは ・対象者:基本的に日本に住む20歳から60歳未満の全員 ・保険料:毎年変わるが一律同じ金額 ・年金額:払った期間で決まる ●厚生年金(2階部分)とは ・対象者:主に会社員や公務員 ・保険料:給料に応じて決まる ・年金額:働いた年数や収入によって変わる ちなみに、2024年度の国民年金の満額は、月額6万8000円(67歳以下の場合)です。 どの年金をいくらもらえるかは人によって違うので、自分の状況を事前に確認しておくといいでしょう。
「国民年金と厚生年金」2024年度の標準夫婦は約23万円
2024年度、年金額が改定されて、6月14日に初めて支給されました。 ・国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分※1) ・厚生年金:23万483円(夫婦2人分※2) ※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808円 ※2平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準 ただ、この額はあくまで「平均的な収入(43万9000円)で40年間働いた場合」のモデルケースです。 夫婦ともに国民年金の場合、満額もらえたとして夫婦で月13万6000円ほどにになります。モデルケースと比べると少ないことがわかります。 さらに、総務省の「家計調査」では、65歳以上の単身世帯の毎月の消費支出は、男性で平均15万1182円、女性で14万8028円くらいというデータが出ています。これを見ると、国民年金だけでやりくりするのは厳しいかもしれません。 実際に、内閣府の調査によれば、「老後は公的年金だけに頼る」と答えた人は26.3%。つまり、7割以上の人が公的年金以外の収入にも頼って生活していることになります。 年金が増えたとはいえ、物価も上がっているので、余裕のある生活を送れているシニアの方は少ないのかもしれませんね。