新生バルサにまだ太鼓判は押せず【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
「ボールを握る」を出発点にポジティブなリ・スタート
“逆足”の左サイドへ移行後にストライカーとしての本領を発揮しはじめたアンス・ファティ。今後の成長次第ではメッシの後継者に。(C) Getty Images
キケ・セティエンを新監督に迎えて再スタートを切ったバルサ。伝統のポゼッション・フットボールを取り戻すところから着手した新政権だが、正しい評価を下せるのは強豪との対戦を終えてから。まだ太鼓判は押せない。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年2月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 先号で予測したように、キケ・セティエンはバルサの指揮官として、上々の滑り出しを見せている。そのフットボール理論はバルサのオリジナルに近く、すんなりとフィットした。それは当然の帰結だった。 初陣となった20節のグラナダ戦から、ポジティブな戦いを見せた。1000本以上のパスをつなぎ、ボール支配率は83㌫。キケ・セティエンは、まず「ボールを握る」というところを出発点にした。 そしてコパ・デル・レイ(スペイン
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