【チャンピオンズC】中心は好相性ローテで連覇狙うレモンポップ 昨年2着ウィルソンテソーロは割引データあり
JBCクラシックとの相性
5歳はウィルソンテソーロ、アーテルアストレア、クラウンプライドなど近況がいい馬たちが並ぶ。芝から転戦するガイアフォースはフェブラリーS2着。貴重な二刀流でもある。 前走レース別ではレモンポップのマイルCS南部杯が【3-2-1-7】勝率23.1%、複勝率46.2%と目立つ。南部杯1着馬は【2-0-0-1】で、さらに当日1番人気なら【2-0-0-0】。南部杯を勝ち、中央のここでも主役を張れる馬は負けない。レモンポップが1番人気を譲ることは考えにくく、データ上は連勝濃厚だろう。 フェブラリーSとのJRAダートGⅠ連勝を目指すペプチドナイルはマイルCS南部杯2着。過去10年で2着馬の出走はない。勝ち馬以外では5~9着あたりに好走ゾーンがあり、どちらかというと、盛岡のダートが合わずに負けた馬たちの巻き返しがよさそうだ。 前走JBCクラシック組は【4-4-2-32】勝率9.5%、複勝率23.8%と主力を形成する。今年は勝ち馬のウィルソンテソーロがここに挑む(2着メイショウハリオは左後肢の筋肉痛で回避)。だが、JBCクラシック1着は【0-1-0-7】複勝率12.5%で勝利がない。3、4着から2頭ずつの勝ち馬が出ており、地方のダートで惜敗した馬がベストシナリオか。 今年のJBCは佐賀。超小回りコースから中京に替わり、戸惑う場面もあるだろう。ウィルソンテソーロは昨年のチャンピオンズC2着以後、JRAダートではフェブラリーSの8着だけ。地方海外での活躍が目立つ近況がどう出るか。 前走JRAの組は劣勢で、みやこS【0-2-4-29】複勝率17.1%ぐらいか。その着順内訳は4着以内【0-2-2-16】、10着以下【0-0-2-3】複勝率40.0%とつかみどころがない。1、2着だと【0-1-0-10】なので、勝利したサンライズジパングよりも、大敗したドゥラエレーデ、ミトノオーなのか。ドゥラエレーデは昨年の3着馬。決して見劣りはしない。ミトノオーは展開のカギを握る一頭。みやこSは休み明けと割り切ってもいい。逃げ馬は忘れられた頃が怖い。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。『アイドルホース列伝 超 1949-2024』(星海社新書)に寄稿。
勝木 淳