ニコニコ動画、存続の危機?いきなり「ソニーのKADOKAWA買収」報道…双方の「思惑」とユーザーが危惧する「不安な未来」
2020年頃から買収の予兆はあった
11月19日午後、衝撃のニュースが走った。ロイター通信が〈ソニー、KADOKAWA買収へ協議=関係筋〉と報じたのである。 【写真】「日本のアニメが大好きなの」美人すぎる外国人コスプレイヤーが集結…! 関係者によれば、ソニーグループが出版大手KADOKAWA買収に向け協議を進めており、交渉が成立すれば数週間以内に契約に至るといる。これを受けて同日、東京株式市場では、KADOKAWAの株価はストップ高となり、前日終値比23%高の3745円で取引を終えた。 ソニーはすでに'21年、KADOKAWAと資本提携を行い、同社株の約2%を保有。また、同社の子会社で『ELDEN RING(エルデンリング)』や『アーマード・コア』など世界的に人気のゲームを開発しているフロム・ソフトウェアに出資するなど関係を強化してきた。 以前から映画や音楽などIP(知的財産)ビジネスの強化を進めてきたソニーとしては、ゲームやアニメなど複数のIPを抱えるKADOKAWAを取得することで、さらなる成長を目指すと見られている。 世界的に急成長を遂げているIPビジネス。そうした背景もあって、実はかねてよりKADOKAWAが買収される可能性についてはある程度予期されてきた。「2020年頃から買収の予兆はあった」と語るのは個人投資家のすずき氏(@michsuzu)だ。 「2020年、KADOKAWAの大株主に『KSD-NH』が浮上したのですが、これは韓国のインターネットサービス大手、カカオ系のファンドと言われています。そして今年、KSD-NHに代わって『KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SAMSUNG』という金融機関が登場するのですが、住所が同じため、同一の機関と推測されます。 有価証券報告書によれば、このファンドのKADOKAWA株保有比率の推移は、2020年9月末が8.6%だったのに対し、今年9月末には11.36%まで増えており、直近では筆頭株主となっております」