コメルツ銀行、融資事業の見通しを上方修正-純利益は予想上回る
(ブルームバーグ): ドイツのコメルツ銀行は、1-3月(第1四半期)利益が過去10年余りで最高を記録したのを受け、融資事業の収入見通しを上方修正した。
15日の発表資料によると、1-3月期の純利益は7億4700万ユーロ(約1260億円)と、アナリストの予想コンセンサス(6億5600万ユーロ)を上回った。金利の持続的上昇とドイツ経済見通しの明るさに加え、銀行課税の減少が寄与した。
マンフレッド・クノッフ最高経営責任者(CEO)は過去2年間、欧州銀行業界の大半を潤している好調な金利収入の波に乗り、増益と株主還元の増額を発表してきた。同CEOはここにきて、そうした効果がピークに達した可能性が高いとみて、銀行の手数料収入の強化を図っている。
2024年の純金利収入(NII)の見通しは81億ユーロ程度に若干上方修正した。1-3月期のNIIは9%増加し21億3000万ユーロだった。
原題:Commerzbank Lifts Lending Outlook After Beating Estimates (1) (抜粋)
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Arno Schuetze