努力を重ね続けられるキャプテンの決意。流通経済大柏高校・奈須琉世が携え直した“二冠”への覚悟 【NEXT TEENS FILE.】
インターハイをきっかけにAチームのメンバーへ食い込むと、後半戦はプレミアリーグでもスタメンに抜擢され、守備で安定したパフォーマンスを披露。複数ポジションをこなせるポリバレントさも手伝って、チームの重要な戦力として存在感を高めることに成功した。
迎えた高校ラストイヤー。キャプテンには自ら立候補したそうだ。「中学時代もやっていたので、キャプテンが嫌だということはないですし、もちろん難しい役割なのはわかっていましたけど、だからと言って『キャプテンにならないのは違うな』と感じていて、チームの中心になって仕事をしたいとも思っていたので、スタッフに『キャプテンをやりたい』ということを伝えました」
今季のチームもとにかく個性派揃い。そんなメンバーばかりが居並ぶ130人近い部員をまとめる仕事が、大変でないはずがない。「1人でまとめるのはさすがに難しいですけど、各カテゴリーにキャプテンがいますし、もう1人のキャプテンの佐藤夢真選手と一緒に、みんなを引っ張っていっている感じです」
「みんな個性が強いので、そこを自分がどうまとめるかは本当に難しい役割で、今も悩んでいるんですけど、自分が言ったことに対してみんなが付いてきてくれていますし、自分が変わっていかないとチームも変わっていかないので、常にチームの先頭に立てるように意識しています」。このグループに圧倒的な一体感を醸成するため、奈須はさまざまなことを考え、試行錯誤しながら、キャプテンとしての日常を積み重ねている。
まだまだシーズンは続く。首位争いを繰り広げているプレミアリーグ。より日本一への渇望感が高まった高校選手権。残された2つのタイトルを手中に収めるべく、ここからチームがどういう方向に進んでいくかは、キャプテンのかじ取りに懸かっている。
「残っているプレミアリーグと選手権で二冠を達成したいと思いますし、あの負けが自分たちのターニングポイントになるように、ここから右肩上がりでどんどん良くなっていくように、キャプテンとしての責任と自覚を持って、このチームを支えていきたいなと思っています」
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