《あの韓流スターは今》ウォンビンは農村生活、チャン・ドンゴンは流出事件で“イメージどん底”の明暗
チャン・ドンゴン 携帯からの流出で明らかになった「買春」疑惑 カムバック作も散々な成績に
あれからおよそ20年、明暗を分ける韓流四天王だが、もっとも“暗いいま”を迎えているのが、チャン・ドンゴン(52)かもしれない。 「90年代後半には“イケメン俳優”として人気だったチャン・ドンゴンさんは、2001年公開の映画『友へ チング』は800万人を超える観客を動員。主演の彼も一躍、国を代表するスターの一人になりました。2004年の映画『ブラザーフッド』も大ヒット。韓国の歴代観客動員数を更新し、チャン・ドンゴンさんは青龍映画賞主演男優賞を獲得しました」(キムさん) 日本でも大人気だったチャン・ドンゴン。2010年には俳優のコ・ソヨンと結婚し、その後、二人の子宝にも恵まれたのだが……。 「2020年の事件をきっかけに、チャン・ドンゴンさんのイメージは大きく毀損しました」 キムさんがそう語るのは、同年1月に発覚した人気俳優、チュ・ジンモ(50)の携帯ハッキング事件。何者かが彼の携帯電話をハッキングし、SNSなどで親友だったチャン・ドンゴンとの会話ややり取りの内容が露呈したのだが、その内容が問題だった。 「二人のやり取りでは、水着姿やきわどい露出をした女性の写真が共有され、それぞれの女性を品定めするような内容が書き込まれていました。さらに、サイバー空間内の女性への性暴力問題の解決を目指す市民団体『韓国サイバー性暴力対応センター』は、『パワハラによる性売買の状況も含まれていた』と糾弾しました。二人は買春を推察させるような対話をごく自然に交わしていたのです。とくに、チャン・ドンゴンさんは当時、妻のコ・ソヨンさんが二人目の子の妊娠中だった時期と重なっていたことで、多くのファンを失望させたのです」 その後、長らく控えめな活動に終始してきたチャン・ドンゴン。今年(2024年)秋、6年ぶりのスクリーン復帰作となる映画『満ち足りた家族(現代:普通の家族)』で、人気面でもカムバックを目指したのだが……。 「ソル・ギョングさん、キム・ヒエさんらとの共演で、各有名人のユーチューブチャンネルなどに出演しながら映画の広報も続けました。また、今作のプロモーションのために、先述のハッキング事件後、初めて取材陣の前にも立ちました。その際、彼は『こぼれた水は再び拾い上げることができない』と神妙な面持ちで語り、『そのこと(ハッキング事件)があったあと、多くのことを考えるようになり、環境が変わり、すべてが大切になった。 当然なことはないということも改めて悟った。今後は多様な作品を通じて引き続き挑戦していく』と決意を語っていたのですが……。肝心の映画の興行成績はいま一つでした。損益分岐点は150万人動員でしたが、64万人にとどまってしまったのです。また、見た目の老化を指摘するネットユーザーも少なくなく、今作のプロモーション中には出演したラジオ番組で、本人もそれを認める発言をしたことが話題になりました」(キムさん) 栄枯盛衰――。かつて、一世を風靡した韓流四天王。そのいまを見つめて浮かぶのは、そんな四字熟語だった。