《あの韓流スターは今》ウォンビンは農村生活、チャン・ドンゴンは流出事件で“イメージどん底”の明暗
1990年代後半から、東アジアを中心に始まった「韓流ブーム」。日本ではドラマ『冬のソナタ』のオンエアを契機に「第一次韓流ブーム」が巻き起こった。あれからおよそ20年。韓流ブームを牽引した「韓流四天王」のその後を探ると、華麗な転身を果たした“ヨン様”以外の3人の“いま”は、どうやらクッキリと明暗が分かれているようで……。 【写真あり】2024年12月、ドラマ『イカゲーム』シーズン2のロサンゼルスでのプレミアに登場したイ・ビョンホン ■ウォンビン 2010年からは映画・ドラマ出演のオファーをすべて断り、農村で主夫に 「2010年8月に封切られた映画『アジョシ』。同作品は同年度の興行収入第一位を記録するなど大ヒット、彼自身も“韓国のアカデミー賞”と称される『大鐘賞』の男優主演賞を受賞しました。しかし、この作品以降、彼は広告での活動のみで、ドラマや映画にまったく出演していません。多くのオファーがあったと聞いていますが、彼はそのすべてを断っています」 こう話すのは、韓国芸能界のコーディネーターを長らく務め、20年超にわたって取材活動も行ってきたキム・ミジョンさん。キムさんが語ったのは四天王のなかでも最年少で、第一次韓流ブーム当時は“美少年”的な面立ちで人気を博したウォンビン(47)。作品への出演がないなか、2015年5月には俳優のイ・ナヨン(45)と結婚、同年12月には長男が誕生した。 「結婚、長男誕生と二重の慶事に恵まれたウォンビンさんですが、先に述べたように、俳優としての仕事は開店休業状態が続いています。いっぽうで、妻のイ・ナヨンさんはその後も熱心に仕事を続けていて、たびたびメディアにも登場。そんなときは決まって夫のことを質問され、彼女も可能な範囲で丁寧に答えています」(キムさん) たとえば、2018年に公開された映画のプロモーションでメディア対応した際にも、イ・ナヨンは夫の現状を問われていた。キムさんが振り返る。 「その際、『なぜウォンビンさんは復帰しないのか?』という質問が飛び、彼女は『夫は作品を通じて皆さんに語りかけたいと考えています。皆さんの心に響くヒューマニズムなテーマのお話を伝えたくて、そのようなジャンルのシナリオを探しているのですが、彼が気に入るものは多くないようです』と語っています」 最後の映画出演からすでに14年が経過した。だが、いまもウォンビンの復帰を待望する声は少なくない。 「2023年には、彼の目撃談がオンラインコミュニティに掲載され話題に。それによると、彼は『農村生活を営み、自らが絞ったごま油を友人に配るなどして楽しんでいる』と。その記事には『後進に道を譲り、自ら隠居生活に入ったか!?』といった書き込みのほかに、『そろそろ作品で見たい』『近いうちにスクリーンで会えることを期待します』といったコメントも多数寄せられました」(キムさん) つい最近(2024年11月)も、テレビのバラエティ番組のなかで彼の名前は言及された。 「女性芸能人のパク・キョンリムさんが『また会いたいスター俳優』として、ウォンビンさんの名を挙げました。すると、ウォンビン夫妻と親交のあるデザイナーのチ・チュンヒさんが『ウォンビンさん本人は(作品復帰を)負担に思っているようだ。ただ、彼は台本には目を通してもいるようです。結婚後、綺麗になった妻と同じように、ウォンビンさんも成熟した素敵な男性になっています』と、彼の近況を代弁しました。『台本は読んでいる』という事実が知らしめられたことで、待望論が再燃しています。でも、長年続いていたCMのイメージモデルも代替わりするなど、現状を見る限り、ウォンビンさんは主夫として、家庭に忠実な家長になったのだと考えるのが妥当だと思います」(キムさん)