日本の技術力が結集した2台のキャンピングトレーラー。オモテナシとロマン溢れる“どこでもリビング”
日本の技術力が詰まったスペーシーな“どこでもリビング”
一方、家でも山や海でも、つい星空を眺めたくなるのが「GLOBER」。何しろ企画・製造したのは愛知県で航空機・ロケットに長年携わるメーカー、テックササキだからだ。 同じ愛知県在住の複数のモノづくり企業を中心に手を組んで開発したという、まるで下町ロケットみたいなストーリーまで付いてくる。 まずテックササキは航空機・ロケットのような堅牢なつくりを目指して、アルミ素材をリベットで結合。継ぎ目には航空機でも用いられる、気密性を高める加工が施されている。
また、ボディの外装に貼り付けられた流線型のカバーは、航空機部品を手掛ける輸送機工業が担当した。 ロケットの先端などに用いられるフェアリングというパーツ同様、空気抵抗を減少すると同時に、「GLOBER」に唯一無二のデザイン性を与えている。 “本物”のメーカーが手掛けたスペーシーな外観は、モダンな住宅にはもちろん、古民家の庭に置いても、 “今日は宇宙船でやってきた来客者がいます”感があって意外と似合いそう。
一方インテリアには、工務店のONDによって、ヒノキがたっぷり使われ、間接照明や専用家具も装備。そして、これらの構造物を載せるベース(トレーラー)は、トレーラー専業の両備ホールディングスが製造している。
全長6401×全幅2300mmだから、庭に5坪ほどスペースが必要だが、それでも1台用カーポートの奥行きに1mほど余裕があればOKなサイズ感。
普段は庭のセカンドリビングとして活用し、流星群が夜空を駆け抜けるというニュースを聞いたら出掛けたくなる、そんな使い方が似合いそうなこだわりの純国産“どこでもリビング”だ。 籠島康弘=文
OCEANS編集部