日本の技術力が結集した2台のキャンピングトレーラー。オモテナシとロマン溢れる“どこでもリビング”
もしも自宅に車をもう一台置けるスペースがあるなら、“どこでもリビング”を置くのはどうだろう? ▶︎すべての写真を見る どこでもリビング=「庭に置いてもサマになるキャンピングトレーラー」なら、いつもは庭のガーデンルームとして活用し、休日に愛車と連結すれば旅先での遊びのベース基地にも使える。 しかも、キャンピングトレーラーといえば海外製が多いのだが、今回ご紹介するのはいずれもメイド・イン・ジャパン。車とは異業種のプロが手掛ける異色の“どこでもリビング”だ。
住宅設備メーカーのLIXILが企画した、リフォームじゃない選択肢
まずは住宅設備機器の総合メーカーであるLIXILが企画し、国産キャンピングトレーラーを手掛けるKWORKS社が製造・販売する「MIO SPACE」。 車台こそ、安全性と走行性に定評のあるヨーロッパメーカーだが、そこに載せる“箱”は2社によるものだ。
サイズは全長4575×全幅2095×全高2465mmとコンパクトだから、1坪程度のスペースが庭にあれば置ける。 エクステリアは、トレーラーハウスというよりは、おしゃれな小屋。だから庭に置いておいても違和感がない。床のフローリングをはじめ内装もLIXILらしくリビングのような仕立てだ。
さらにバックドアを開けると、上部が庇に、下部が縁側になる。“縁側”と庭のウッドデッキを連動させれば、リビングから素足で行ける。
部屋である以上、収納式テーブルがあるし、エアコンも取り付けられる。もちろんシンクは完備。 だからリモートワークにも使えて、庭で子供たちを遊ばせた際やバーベキューパーティでは休憩スペースとしても重宝するはずだ。
当然、週末に愛車でけん引(要けん引免許)していけば、旅先でベース基地になる。いや、基地というより、大自然の中に建てられた“リビング”だ。 朝目覚めてバックドアを開けると、“リビング”の目の前には昨日とは違う美しい景色が広がる、なんて生活も可能だ。
同社は「増築や改築とは異なる新しい住まいのアップデートの選択肢」だとしているが、確かにリフォームせずに使い勝手のいい“どこでもリビング”を追加するのは、賢い選択かもしれない。