神戸国際大付、「焦るな」でも出てしまった焦り 選抜高校野球
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われている第93回選抜高校野球大会は第6日の25日、2回戦最初の試合に臨んだ神戸国際大付(兵庫)は、仙台育英(宮城)に5-13で敗れた。 【神戸国際大付と仙台育英の熱戦を写真特集で】 ◇神戸国際大付・青木尚龍監督 先に点を取られた事がダメだった。夏に向けて投手力を整備しないといけない。守備からのリズムをとれず、「焦るな」と言っても焦ってしまい、淡泊な形でしか攻撃できなかった。 前回の試合が終わった段階で、投手は楠本(晴紀)中心でという考えはあったが、仙台育英の打撃を考えた。それに阪上(翔也投手)も練習の中でできる限りの事をしており、24日の練習終わりに「投げたい」と言ってきた。せっかくの甲子園なので何とか頑張ってほしいと送り出した。3イニングでいいので粘ってほしいと思っていた。楠本は彼らしい力ある投球をしたと思う。 試合中、選手には楽しまないとダメだと言った。この状況で何か得るものがないと。収穫としては秋以降の楠本や松尾(優仁選手)、山里(宝選手)ら2年生の活躍。これから新しいチーム作りの中でやってくれたら。 (西川侑志)主将は苦しい展開の中で集中が切れることがあったと思うが、盗塁を刺すなど頑張ってくれた。たくさんの投手をリードしなければならず、きつい面もあるだろうが、引き続きやってほしい。 ◇西川侑志主将「盛大な拍手感じられた」 捕手として投手陣をリードし、ロー(スコア)ゲームで勝ち切りたかった。このような結果になり非常に悔しい。何より序盤の失点を多くしてしまった。初球から振ってくる打者が多く、そこを利用して内野ゴロなどで抑えたかったが、相手が甘く入った球をしっかり打ってきたのが大量失点につながった。 最後になってヒットが出始めたのは、今の(神戸国際大付打線の)現状だと思う。1回戦から前半戦で得点できなかった。後半に粘れるようバッテリー間で力をつけていかなければいけない。1回戦の北海も、仙台育英の投手も制球が良く、直球に勢いがあり、その中で変化球も操っていた。(自分たちも)打者にとって嫌なことをできるよう力をつけたい。 盗塁を三つ刺せたのは甲子園で成長できたこと。点差が開く中でアウトを取る手段の一つだった。最後の打席は、甲子園でもう1打席、立てるんだという思いで臨んだらヒットになった。最終回で得点差はあったが、1点1点を積み重ねるという気持ちだった。 歓声はなかったけど盛大な拍手が感じられた。素晴らしいグラウンドと運営側に支えてもらったことにすごく感謝している。(甲子園は)また戻ってきたい場所。夏に頑張りたい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。