〔東京外為〕ドル、153円台前半=買い一巡後は伸び悩む(8日正午)
8日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いが一巡した後、1ドル=153円台前半で伸び悩んでいる。朝方からの値動きはおおむね上にいってこいで、方向感に乏しい。正午現在、153円12~13銭と前日(午後5時、153円99~154円00銭)比87銭のドル安・円高。 ドル円は早朝、前日の海外時間に売られた流れを受け、152円80~90銭前後で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが入り、仲値にかけて153円30銭台に浮上。ただ、同水準では売り戻され、正午にかけては153円10銭台に水準を下げている。 前日の海外市場では、欧州時間は154円前後でもみ合った後、米国時間に米長期金利の低下を背景に152円80銭台に急落。終盤はFOMCでの利下げ決定で上下に振れた後は再び152円80銭台に戻った。 東京時間は、いったん大きく下げた後を受けて「実需筋の買いが入った」(大手邦銀)とされ、仲値にかけては持ち直す動きとなった。時間外取引で米長期金利が一時強含んだこともドル円を支援した。もっとも、「上値を追う材料も見当たらない」(為替ブローカー)ため、買いが一巡した後は戻り売りで伸び悩んだ。 前日の海外時間に急落した余波で上値の重さは残るが、「152円台では押し目買いも入る」(同)ため、目先は「153円台前半を軸に値固めするのではないか」(先の大手邦銀)とみられる。 ユーロは午前9時以降、対円で軟調。対ドルは弱含み。正午現在、1ユーロ=165円07~09銭(前日午後5時、165円58~59銭)、対ドルでは1.0780~0781ドル(同1.0752~0753ドル)。