〔東京外為〕ドル、152円台後半=利益確定や調整の売りで下落(8日午後3時)
8日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、週末を前にした利益確定や調整の売りが強まり、1ドル=152円台後半に下落した。午後3時現在、152円79~81銭と前日(午後5時、153円99銭~154円00銭)比1円20銭のドル安・円高。 ドル円は早朝、前日の海外時間に下落した流れを引き継ぎ、152円80~90銭台で取引された。本日は実質的な五・十日に当たることから、仲値に向けては実需筋のドル買いなども入り、153円30銭台を付ける場面もあった。 ただ、仲値後はじりじりと値を下げる展開。午後1時すぎには152円台半ばまで売られた。「特段の新規材料はないが、午前10時以降は米長期金利が水準を切り下げているのを眺め、ドル円も下落基調になっている」(FX業者)とみられている。 今週は米大統領選や米連邦公開市場委員会(FOMC)といったビッグイベントを通過し、ドル円も一時154円台後半と約3カ月ぶりの高値水準となったため、「いったん利益確定や調整の売りが出やすい」(外為仲介業者)という。週末を控え、週明け11日は米国がベテランズデーで休場になるため、その傾向が強まった可能性がある。 また、7日に財務省の三村淳財務官による円安けん制発言が出たことで、「155円が近づくと介入もあり得るとの警戒感が強まっていることも、上値を抑えている」(同)と指摘される。 ユーロは正午に比べ対円で下落、対ドルで小動き。午後3時現在、1ユーロ=164円74~76銭(前日午後5時、165円58~59銭)、対ドルでは1.0781~0782ドル(同1.0752~0753ドル)。