マンガ「あさきゆめみし」で描かれた母の愛 花散里の容姿も… 源氏物語との〝違い〟の楽しみ方は
ドラマで見たい、雅な宮中行事
水野:アンケートには、「絵合(えあわせ)」などの雅な宮中行事が見たいというコメントもいただいていました。 たらればさん:これは、絵を出して、「こっちの物語はどうか」「あっちの物語はどうか」「じゃあ左が勝ち」と決めていく「物語合わせ」なんですよね。 水野:光源氏と頭中将に分かれて戦ったのが、もしドラマで出るとしたら誰と誰になるのか…。 たらればさん:最後に光源氏が、自身が須磨へいたときに描いた絵を出して、勝っちゃうという、それはインチキだろうという流れですね(笑)。誰になるのか…。 水野:さらに、「女楽」も観てみたいという声が多かったです。 たらればさん:カルテットですね。まひろが琵琶を弾いてますから、音楽の合奏はありえますよね。 水野:そうですよね。聞いてみたいです。 たらればさん:光源氏の口説き文句で出色のものがあるんですが、須磨で明石の上といったん別れるときに、自分の琴を渡して、「この琴の調律が狂わないうちにまた会いましょう」と言って去っていくんですよね。 水野:ほんとに紫式部はよくそんなことを思いつきますね。 たらればさん:空蝉をさらうときは姫を抱き上げて、女房に「朝になったらむかえにまいれ!」と引き戸をパーンと閉めるとか、朧月夜に迫るときには「自分は何をやっても誰からも怒られない男なんですよ」と言うとか……。光源氏、いいかげんにせえよ、と言いたくなってしまいますね(笑)。 ◆これまでのたらればさんの「光る君へ」スペース採録記事は、こちら(https://withnews.jp/articles/keyword/10926)から。次回のたらればさんとのスペースは、7月14日21時~に開催します。