「転職成功」の秘訣は? 広告業界→ジュエリーデザイナーへと、自らキャリアを切り開いた女性によるアドバイス
リトが自身の名前を冠したブランドでジュエリーを作り始めて5年が経った。その間彼女は、誰でも来訪可能で、気軽に素材を見たり注文したりできる“オープン・スタジオ”を“アテネに設立していた。 「どれも一点モノなので、私はインドやアリゾナなど面白い石があるところならどこにでもよく旅をした。最初からコレクションをデザインしようと思ったわけではなく、素材に導かれていっただけ。ガラスのビーズや羽根から始めて、徐々にシルバーやゴールドへと移っていった」 さらに進歩するにはもっと知識と訓練が必要、と気づいた彼女はパリに転居。エコール・ド・ボザール(国立高等美術学校)で人体デッサンとカリグラフィーのコースを取ると同時に、ジュエリー製作の私立校でも学んだ。 彼女はその後2年間パリに住み、ケンゾーやジャンポール・ゴルチエといったトップブランドとの仕事も経験。知識を広めながら自身のコレクションを製作した。「彼らのスタジオで働くのは、ブランド全体がどのように機能しているのかが分かって、とても興味深かった。自分もそういうことがしたいと思うなら、考え過ぎないで、とにかく飛び込むこと。でも、それは心から本当にやりたいことでなければならない。"コレだ"という直感が大事」
転職したい人に、リトからのアドバイスがあるとすれば?
自分の直感を信じること。 「転職エージェントに相談したこともありましたが、結局は離れてしまった。いくら転職のプロといっても、自分の心の声が1番クリアに聞こえているのは自分でしょう。あなたが今している仕事に、なにか正当な理由や意義が持てるか、そこを確認してみてほしい」。また、全く別のキャリアを目指す人に向けては「自分が本当にやってみたいと思うことは何か、そこに集中して。コレだという直感があれば、それを信じるのみ。そうすれば後悔は生まれません」と、アドバイスした。
from Harper's BAZAAR US