ウイリアムズのコラピント、F1デビュー戦は6ポジションアップの12位「パフォーマンスには満足」
F1イタリアGPから急遽ウイリアムズのドライバーとして参戦することになったルーキーのフランコ・コラピント。準備時間が限られる中、決勝では6ポジションアップの12位フィニッシュを果たし、満足できるパフォーマンスだったと振り返った。 【動画】「僕の可愛い目つきを表現してくれてます!(照笑)」角田裕毅、VERDYとのコラボグッズに感激 イタリアGPの週末は、アンドレア・キミ・アントネッリがFP1でF1公式セッションデビューを果たし、その後来季メルセデスからF1昇格を果たすことが発表されて注目を浴びたが、もうひとりのルーキー、コラピントにもパドック内外が注目していた。 コラピントは、ウイリアムズの育成ドライバーとして今季FIA F2に昇格したばかりの21歳。ローガン・サーキットがF1で十分な結果を残せなかったことを受けて解雇されたことをキッカケに、F2初年度で好結果を残していたコラピントが抜擢された。 コラピントは予選でアタック中のミスもありQ1敗退。18番手からの出走となったが、決勝では好ペースを見せて、9位でポイントを掴んだチームメイトのアレクサンダー・アルボンから14秒差の12位でチェッカーを受けた。 「とてもポジティブだ。もちろん結果には満足しているし、ペースに関しても概ね満足だ」とコラピントはレースを振り返った。 「ペースが疑問点だった。これまでは8周以上の連続走行はしたことがなかったけど、今日は53周も走った。ハードタイヤも試したことがなかったから、新しいことがたくさんあったけど、週末全体として非常に満足しているしポジティブだ」 「もちろん、予選のミスは悔しかったけど、決勝では本当に力強いペースでチームにお返しができた。セッション中はエンジニアたちが僕をずっとサポートしてくれて、タイヤをマネジメントする上でのツールで沢山助けられた。非常にポジティブだった」 「パフォーマンスにはもちろん、満足している。ただ努力を続ける必要がある。ファクトリーに持ち帰って、シミュレータにかけたり、自分が何をすべきかをよりよく理解したりするための情報が沢山ある」 「だからとても良い初レースになったと思う。体力的にも満足できたし、感触は良かった。とても暑い1日だったけどね」 「初めてのレースは分からないことだらけで大変だけど、上手くこなせたと思う。ポイントまであと少しのところでフィニッシュできたことは良かったと思う」 「とてもハッピーだし、次の10レース(正しくは8戦)でも良い仕事ができるチャンスがあると思う」 将来が期待されるドライバーとはいえ、コラピントはルーキー。昨年のアブダビテストでF1マシンを初ドライブし、今年のイギリスGPでF1公式セッションを初めて経験したばかりだった。 メルセデスのリザーブドライバーであるミック・シューマッハーやレッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンなど、F1経験のある候補者を差し置いてコラピントを起用したウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表の判断には疑問の声もあった。 しかしコラピントは突然のF1参戦でも、チームメイトからさほど遅れることなくチェッカーまでマシンを運んでみせた。 自身をマシンに乗せるというウイリアムズの信頼を証明できたと思うか? と訊かれたコラピントは次のように答えた。 「ジェームスは僕を信頼し、マシンに乗せてくれた。とても難しい決断だったと思う」 「次のレースが楽しみだ。マシンの感触はどんどん良くなっている。これは理解を深め、より多くを学ぶための、とても良いステップなんだ。自分たちがやっていることをとても誇りに思う」 そしてコラピントは、次戦アゼルバイジャンGPまでの2週間を利用して、イタリアGP以上の準備ができるはずだと語った。 「今のところ、チームに伝えるべきことは沢山ある」とコラピントは言う。 「良い点は、2週間のインターバルがあることだ。レースのすべてのラップを走ったし、何が悪かったのか、もっと上手くやるにはどうすれば良いのか、強みはどこなのか、そしてマシンにどう反映していけばいいのかを理解するのに十分な時間がある」 「改善すべき点はいくつかあるし、それはごく普通のことだ。現時点では、僕としてはプロセスがとても短い。本来は長いはずなんだ」 「でもF1に昇格して初戦を迎えた時には、良いレースができると確信していたんだ」
滑川 寛, Jonathan Noble
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