トヨタが開発したカーナビアプリ「moviLink(モビリンク)」はGoogleマップより優秀なのか
■渋滞情報の精度 同日の同じころの時間帯に、首都高速のそれぞれの渋滞状況を首都高公式の情報と比較しました。 結論としてはmoviLink(モビリンク)とGoogleマップはどちらも渋滞情報精度が高いです。多少情報の差異はありますが、双方ともにおおよそ渋滞情報が一致しています。どちらの渋滞情報も十分に参考になり、渋滞情報を踏まえたうえでルートを検討して渋滞を回避できる精度はあると言えるでしょう。
moviLink(モビリンク)とGoogleマップを両方使ってみた感想
やはりmoviLink(モビリンク)は「カーナビ」に基本的に特化していることもあり、多くの場面でGoogleマップよりも便利であると筆者には感じられました。 たとえばルート検索の性能の高さは一例で、Googleマップでしばしば起こる「市街地の細い道を延々と案内される」といった事態が、筆者が検証した限り、moviLink(モビリンク)では一度も発生しませんでした。 またルートを「おすすめ」「早さ優先」「一般優先」から選べるのもうれしい点。Googleマップでは何の気なしにルート検索し、それに従って運転するといつの間にか有料道路に案内されていることがあります(※経路オプションで別途有料道路を排除すれば案内されることはありません)。 複雑な設定なしで、ワンタップで「一般優先」にできる安心感はmoviLink(モビリンク)の長所です。細かな点で気になったのは、筆者がドライブをした限り、moviLinkもGoogleマップも「止まれ」が反映されなかったことです。 たとえばYahoo!カーナビには一時停止を音声やアイコンで案内するサポート機能があります。一方でmoviLinkとGoogleマップはどちらも一時停止がマップ上に表示されず、音声サポートなどもありませんでした。「安全運転」を重視するならば、この2つのアプリではなく「Yahoo!カーナビ」の方が適している場合もありそうだ、と感じたのが本音です。