働くなら「社会保険に加入できるパート先」と「加入できないパート先」、どっちがおトク?
10月から社会保険の適用要件の従業員数が変更になり、パート先の従業員数が51人以上なら、パートでも社会保険(厚生年金、健康保険など)に加入できます(9月までは101人以上)。社会保険に加入できるパート先とできないパート先とどっちがおトクかをファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんにお伺いしました。
パートするなら「社会保険に加入できるパート先」VS「加入できないパート先」
「社会保険に加入できるパート先」VS「加入できないパート先」では、どのような違いがあるのでしょうか?
●社会保険に加入できるパート先とできないパート先での手取りと年金増額分の比較
社会保険の適用要件は、働く側にもあります。その1つが1か月の給料が8万8000円以上であること。年収106万円が目安です。10月以降は、従業員数51人以上のパート先で働く場合、年収106万円以上になると夫の扶養から外れ、パート先の社会保険に加入することに。上表のように収入から社会保険料が引かれるので手取りは7万4300円。50人以下なら、夫の扶養内にとどまるので手取りは8万6600円。社会保険に加入できるパート先より1万2300円多くなります。
将来のことを見据えて130万円以上稼ぐことを目指すなら厚生年金に加入できるパート先がおトク
しかし年収130万円以上になると、社会保険制度上、夫の扶養外に。50人以下のパート先だと、パート先の社会保険には入れないので、自分で国民年金などの社会保険に加入。パート先の社会保険に加入する場合は、保険料が労使折半ですが、自分で加入する場合は全額自己負担。社会保険に加入できるパート先より手取りが7500円少なくなり、また厚生年金には加入できないので、将来、受け取る年金額も増えません。以上を踏まえると、社会保険に加入できるパート先の方がおトクかも。
ESSE編集部