<春風を待つ―センバツ・宇治山田商>「挑戦者の気持ちで」 きょう初戦、上昇ムードで全員野球 /三重
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で宇治山田商は大会第4日の21日、第1試合(午前9時開始)で東海大福岡(福岡)との初戦を迎える。ナインは20日、兵庫県西宮市内の野球場で練習を行い、主将の伊藤大惺(3年)は「全員で力を合わせて臨む」と意気込んだ。【原諒馬】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち この日は午前9時からキャッチボールやノックで体を動かした。東海大福岡のエース佐藤翔斗(3年)の鋭い変化球を想定した打撃練習を繰り返し、熱戦に備えた。 投手の田中燿太(3年)は、捕手の小泉蒼葉(2年)と投球練習に励んだ。小泉から「手だけで投げているように感じる。もっと下半身も使った方が良い」と助言を受けると、田中はすぐに修正。小泉は「良い」と笑顔を見せ、息の合った様子を見せた。 主将の伊藤は「試合での動きを確認できた。初回から挑戦者という気持ちで向かっていきたい」と話した。村田治樹監督も「状態は上がってきていて悪くない。当日は試合の流れに応じた打撃、守備ができればベストだ」と意気込んだ。 練習には津西高野球部での村田監督の教え子で、西宮市の会社員、斎藤祐司さん(34)が駆けつけて清涼飲料水を差し入れた。斎藤さんは3年の夏、捕手として出場し、三重大会2回戦で敗れた。「あの頃も村田監督と甲子園出場を目指していた。監督の夢がかなったのだなと実感できた。勝利をつかんでほしい」と激励した。 〔三重版〕