ロッテ鳥谷敬が三塁&四球で開幕1軍へ第二段階クリア!日替わり守備位置交代の突貫調整にも「疲れ?全然」
前日は、約5か月ぶりにゲームに出た。おそらく鳥谷は、どこのユニホームを着るか決まらない間も、想像を絶するような量と質の自主トレを積んできたのだろうが、ゲームとなると緊張があり、練習では使わない筋肉を使う。筋肉への張りの出方など疲労度が違う。 前日の試合後に、鳥谷も「明日の朝起きてどうか」と肉体の変化を気にかけていた。 この日、昨日の疲労は肉体に出たか?と、聞くと鳥谷は、笑って「全然」とクビを振った。 「年だから、明日(遅れて疲れが)来るかもしれないが(笑)」 そう言って、この日は、7、8人に減っていた報道陣を笑わせた。中年になれば筋肉痛は遅れて出てくる…の比喩である。 だが、歴代2位となる1939試合連続出場を成し遂げた”鉄人”の肉体は38歳になっても衰えはない。チームが決まらない間の期間を利用して、もう一度、肉体を再チェック。硬くなっている部分、動きにくい部分を再生する作業をしてきた。 開幕に間に合わせるため、実戦感覚を取り戻すと同時に、ゲーム用の肉体を試合に出ながら作り上げていかねばならない。 「もちろん。試合に出るために野球やっているんで。ゲームのなかで、(体の)張りだったりを感じながらやっていきます」 鳥谷は力強くそう言った。 今日19日に出場予定の二塁は、2018年の開幕戦でスタメンで守って以来となる。二塁はショート、三塁と違って体の使い方の動きが逆になるので難しいとも言われるが、2013年のWBCで、当時は、ショートだった鳥谷の二塁起用を原監督に具申した高代延博コーチ(現阪神2軍コーチ)は、「鳥谷の球際の強さ、体の柔軟さを考えると十分にできる」と、その頃から二塁の適性に太鼓判を押していた。 「指示されたところでやるのが今の自分の仕事。(一塁でも)言われたらやります。まだ全ポジション回る試合数はないですけどね。明日は二塁だと思います」 「二塁を守る」という第三段階をクリアすれば、いよいよ20日からの楽天3連戦からは、最終段階として、4打席立ち、フルイニング出場に近い形に、さらにギアをあげて出場することになる。そこで井口監督からGOサインが出れば、24日の西武戦からの1軍合流の可能性も見えてくる。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)