シニアのシードは「30人」の狭き門 60代エース久保勝美は「なんとか食らいついて」
◇国内シニア◇いわさき白露シニアゴルフトーナメント 初日(22日)◇いぶすきゴルフクラブ(鹿児島)◇7052yd(パー72) 【画像】67歳、渾身のガッツポーズ! 今週の国内男子ツアー「カシオワールドオープン」では賞金ランク上位65人のシード争いが決着するが、シニアのほうはよりシビアだ。国内シニアツアーにおける「賞金シード」は上位30人。レギュラーツアーでは2年シードが与えられる「トーナメント優勝者」も、シニアでは「翌週からその年度末までと翌年1年間」と定められているため、生き残りをかけた戦いは過酷だ(日本プロシニア、日本シニアオープンの優勝者は「翌年から3年間」)。 「オレがいま、賞金ランク33位で60代トップ。ずいぶん入れ替わっているね」と話すのは62歳の久保勝美。2年連続で賞金王に輝いた宮本勝昌、藤田寛之、片山晋呉ら50代の活躍もあって、昨年シード圏内に4人(久保、東聡、清水洋一、崎山武志)いた60代が現時点ではゼロ。久保は4シーズン連続のシード維持をかけて最終戦に入った。 現在ランク30位にいる堺谷和将とは約28万円差。初日は5バーディ、3ボギー「70」の2アンダー8位とまずは好スタートを切った。「シニアを引っ張ってきてくれた直道さん、室田さんら一流の選手が歳を取ってきたところで、藤田や宮本が入ってきた。おかげでシニアツアーも盛り上がってきているので、我々もなんとかそこに食らいついて、1年でも長くやりたい」と話した。
<シニアツアー出場資格一覧>
1.1973年ツアー制施行後に25勝した者(永久シード権)※PGA会員のみ 2.海外シニアメジャー大会の優勝者(永久シード権) 3.PGAシニアツアー賞金ランキングの上位30名は「翌年1年間シード権」が認められる ※PGA会員のみ 4.日本プロシニア選手権、日本シニアオープン選手権の優勝者は、「翌年から3年間シード権」が認められる ※PGA会員のみ 5.PGAシニアツアー賞金ランキング第1位者は「翌年から3年間シード権」が認められる ※PGA会員のみ 6.PGAシニアツアー競技優勝者は「翌週からその年度末までと翌年1年間シード権」が認められる ※PGA会員のみ 7.PGAシニアツアー競技優勝者は「翌年から3年間(2024~2026年)その競技にシード権」が認められる。 8.2023年度PGAシニアツアー賞金ランキング30位以内のPGA会員外の上位1名 9.主催者推薦の者。最大10名以内とする 10.PGAシニアツアー予選会のランキング第1位者は「その年1年間のシード権」が認められる 11.レギュラーツアー2勝以上している者、又は公式戦を1勝している者は「1年間シード権」が認められる。※PGA会員のみ 12.実績が顕著な者でPGAツアー競技管理委員会が承認した者 13.PGAシニアツアー競技の成績上位5位以内者は「翌年その競技にシード権」が認められる。 2023年度のそのトーナメントの上位5位以内者。 14.PGAシニアツアー予選会のランキング第2位~第10位の者 15.年度末時点でシニアツアー未登録者を除く、生涯獲得賞金ランキング上位20名 (国内レギュラーツアー及びシニアツアーの合算)※PGA会員のみ 16.PGAシニアツアー予選会のランキング上位者(第11位~)