『さらば青春の光』森田哲矢もドハマり!北欧発スポーツのモルックは“簡単・明快・誰でもできる”でアウトドアにもってこい!
サウナ発祥の地として知られる、フィンランド。2000年以上前のカレリア地方で生まれた健康習慣が起源ともいわれていますが、同じくフィンランド、カレリア地方の伝統的なゲーム「キイッカ(kyykkä)」というゲームをもとに開発されたスポーツ「モルック」の人気が急上昇中です。そんなモルックの魅力を、8月に開催された「2024モルック世界大会 in函館」のレポートを交えてご紹介します。 ⇒【写真】人気急上昇中のスポーツ「モルック」のルール、使う道具、世界大会 in函館の模様の詳しい画像を見る(全9枚)
家族や友人と気軽にプレイ! アウトドアでも人気の「モルック」って?
母国・フィンランドでは、家族や友人たちとサウナとビールを楽しみながら気軽にプレイされているというモルック。かんたんに言えば、木の棒を木の棒に当てて倒し、50点を目指すスポーツです。道具も少なくルールもシンプルなので、最近では公園などで楽しむ人の姿も見かけるようになりました。その火付け役となったのが、お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さん。テレビなどのメディアを通じてその魅力を発信し、日本モルック協会公式アンバサダーとしても活動しています。 モルックが日本に上陸したのは2011年。当初は北欧好きの間でジワジワと広がっていっていたものの、2020年時点で推定競技人口が日本で約1万人、世界でも約10万人のマイナースポーツでした。森田さんがモルックを始めたのはそれ以前のことで、本人曰く「たぶん世界で競技人口が1000人ぐらい」だったそう。ところが今や、日本だけで競技人口約165人とここ数年で一気に人気急上昇中。自治体主催を含め、全国で大小さまざまな規模のモルックの大会が開催され、高校や大学でも部活やサークルが設立されており、ちょっとしたブームの様相を呈しています。宝島社からも、北欧のテキスタイルブランド「kippis」のスタッフYが、プライベートな友人たちと結成した男女混合チームで世界大会に参加しました。
モルックの魅力3選! ①道具が少ない ②ルールがかんたん ③誰でもできる
モルックの魅力その①は「道具が少ない」こと。新たなスポーツをやってみようとするときに、道具やユニフォームなど用意しなくてはならないものが多いと手間的にもコスト的にもハードルが上がりますが、モルックをプレイするのに必要なのは、投げるための棒=モルックと、12本の木製のピン=スキットルだけ。公式戦では、投げる位置に置く木製のモルッカーリが設置されますが、TACTIC社モルック日本総代理店「OHSサプライ」で販売されている公式の基本セットもモルック+スキットルのみとなっています。 モルックの魅力その②は「ルールがかんたん」なこと。公式戦では4人1組として、2チーム以上で競います。まずはスキットルを所定の順に並べたら投げる順を決め、3~4m離れた位置からモルック棒を投げます。モルック棒は、下から投げるのが決まりとなっていて、スキットルが1本倒れたら書いてある数字の点数、2本以上倒れたらその本数が加点されます。倒れたスキットルはその地点で再び立てます。交互に投げていき、50点ぴったりになったチームが勝ちとなります。一見シンプルですが、50点に近づくにつれて狙える点数が限られてくるので、お互いに相手チームの狙いを推測し、ときには邪魔しあったりとアタマを使う局面も。体と頭を使って楽しめるのがモルックなのです。 モルックの魅力その③は「誰でもできる」こと。使う道具が少なく、ルールもかんたんなモルックは、老若男女、障がいの有無に関係なく、皆がともに同じフィールドで楽しむことができるスポーツです。2024モルック世界大会では、下は10歳以下から上は80歳以上まで、実に幅広い年齢層のモルッカー(モルックの競技者)が、階級分けやハンデ設定もなく、ともに汗を流しました。レクリエーションとしてゆる~く楽しむもよし、競技として勝ち負けにこだわるもよし、自由度の高さもモルックらしさの一つと言えるでしょう。
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