【年金カレンダー】2025年の「年金支給日」はいつ?国民年金と厚生年金の平均月額もチェック
国民年金の平均月額
同資料をもとに、国民年金(老齢基礎年金)の平均月額を確認します。 ・〈全体〉平均年金月額:5万7584円 ・〈男性〉平均年金月額:5万9965円 ・〈女性〉平均年金月額:5万5777円 国民年金の平均月額は5万7584円でした。 厚生年金に比べると、男女差はそこまで大きくありません。 国民年金の受給額には満額があり、近年では月額で約6万8000円となっています。つまり、満額という上限がある以上、厚生年金ほどには個人差が広がらないのです。 未納期間や免除期間の分が差し引かれることには注意しましょう。 なお、年金は額面どおり受け取れるわけではない点にも注意が必要です。 給与から税金などが引かれるように、年金にも特別徴収といって天引きされるお金があるのです。 次章で詳しく見ていきましょう。
年金から天引きされるお金とは
厚生年金や国民年金から天引きされるお金は、主に次の4つです。 ・所得税と復興特別所得税 ・個人住民税と森林環境税 ・介護保険料 ・後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税) それぞれ天引きされる条件があるので、全員が天引きされるわけではありません。 しかし、健康保険料や介護保険料はどれだけ所得が低くても支払いの義務があるため、もし天引きとならなくても普通徴収で納める必要があります。 こうした負担についても知っておいた上で、老後対策を進めていきましょう。
まとめにかえて
2025年の年金支給日や、国民年金と厚生年金の最新の受給額平均を見ていきました。 これまで年金に関心がなかった人にとって、年金は2カ月に1度の支給になること、また天引きされるお金があることなど、知らなかった情報もあるでしょう。 老後に向けたマネープランを立てるためには、平均だけではなく「自分の年金受給額」の目安を知ることが大切です。 ねんきんネットやねんきん定期便などをチェックしたことがないという方は、年末年始の時間を使って確認してみましょう。 年金だけでは足りない場合、その分の老後資金が必要になります。目標額を設定し、逆算して短期的な目標に落とし込んでみましょう。
参考資料
・日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」 ・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子