ブルーエア初、加湿付き空気清浄機 日本のニーズに応えて
スウェーデン発の空気清浄機ブランド「Blueair(ブルーエア)」が、日本市場で多機能空気清浄機カテゴリに本格参入することを発表した。12月13日より、ブルーエア初となる加湿機能を搭載した空気清浄機「Blueair 2-in-1 加湿空気清浄機 DH3i」の国内販売を開始。オンライン限定で販売され、価格は59,400円だ。 【画像】Blueairの日本総代理店、セールス・オンデマンド 代表取締役社長 室﨑肇さん ブルーエアはこれまで空気清浄機能に特化した製品を展開してきたが、日本市場では加湿機能付き製品が大きなシェアを占めており、以前から日本側より加湿機能搭載の提案がなされていたそうだ。コロナ禍でマネジメント体制が変化する中、ユーザーニーズに応える選択肢を増やす方針へと舵を切った結果、日本市場の意見が重視される形となったという。 ■ パワフルな清浄能力はそのままに加湿機能を搭載 「Blueair 2-in-1 加湿空気清浄機 DH3i」は、従来のブルーエア製品のパワフルな空気清浄能力を維持しながら、加湿機能を備えた点が大きな特徴だ。 ブルーエアの独自技術「HEPASilentテクノロジー」は、粒子イオン化技術と高性能フィルター技術を組み合わせ、0.1μmまでの有害物質を99.97%除去して空気を清浄する。 さらに、「360°InvisibleMist テクノロジー」により、全方向に水蒸気を均等に放出し、空間全体を加湿。加湿方式には気化式を採用しており、吹き出し口が熱くならないため、小さな子供やペットがいる環境でも安心して使用できる。結露や床濡れの心配がなく、消費電力も少ないため環境にもやさしい設計だ。 ブルーエアの空気清浄機の特徴は、フィルター掃除が不要で6カ月~1年に1回のフィルター交換だけでよいというお手入れのラクさであり、本機種にもこの利点は受け継がれている。メインフィルターは最長9カ月使用可能で、交換時期はランプで知らせてくれる。 加湿フィルターについても、週1回の簡単な水洗いと6カ月ごとの交換で初期性能を維持できるという。フィルターのメンテナンスを面倒に感じている人には、大きなメリットとなるだろう。 さらに、加湿フィルターには清潔に保つ工夫が凝らされている。タンクから完全分離された構造の加湿フィルターは抗菌仕様。「オートドライモード」により、微風で加湿フィルターを乾燥させて清潔さを保ち、ポンプ内のUVライトが細菌の繁殖を抑制する。タンクは凹凸が少なく丸洗いが可能。シンクに入りやすいサイズで給水やお手入れもしやすくなっている。 本体のボディカラーはニュアンスグレーで、やわらかな曲線が特徴的。北欧らしいおしゃれなデザインで、天面ディスプレイも美しい印象だ。 空気の状態は、5色のLEDステータスバーによってひと目で確認できる。また、Blueairアプリと連動させることで、空気や湿度の状態をリアルタイムに確認することが可能だ。 本体サイズは約305×340×660mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.1kg。消費電力は最大48W。空気清浄適用床面積は30畳まで。8畳あたりの清浄時間は約10分。加湿適用床面積は、プレハブ洋室が19畳まで、木造和室が12畳まで。加湿量は730ml/時。加湿タンクの容量は約3.5L。 ■ 最上位モデル、ヒーター付きの多機能モデルも登場 最上位モデル「Blueair Classic Pro CP7i」も同時に発売開始。さらに2025年1月下旬には、「ComfortPure 3-in-1 空気清浄機」の発売も予定されている。価格は順に108,900円、66,000円。 「Blueair Classic Pro CP7i」は、空気清浄機の最上位機種の後継となる形で登場。デュアルパワーファンによる高い清浄能力を特徴とし、背面全体からの強力な吸引で8畳の空間をわずか5分で清浄するという。 本体サイズは約500×250×600mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約15kg。消費電力は最大60W。 「ComfortPure 3-in-1 空気清浄機」は、ヒーター、ファン、空気清浄の3つの機能を1台で使える。花粉やウイルスなどが気になる季節だけでなく1年中、出しっぱなしで使えて、収納の手間がないモデルとして提案する。リモコンアプリでの遠隔操作と本体での直接操作のどちらにも対応する。 本体サイズは約262×262×502mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.3kg。適用床面積は18畳まで。 ブルーエアは、「きれいな空気の提供で人々のウェルネスを向上させる」という使命を掲げてきたが、これからは空気清浄だけでなく、包括的な健康サポートをするブランドへの進化を目指すという。今後は新製品を通じて、より幅広い層がAir Wellness(きれいで快適な空気)を実現できるように貢献したいとのことだ。
家電 Watch,福永 太郎