会見する井上尚弥とルイス・ネリ

　「ボクシング・４団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチ」（５月６日、東京ドーム） 【写真】ネリと久々の再会の山中氏　表情優しくがっちり握手 　井上尚弥とルイス・ネリ、世紀の一戦がついに６日に正式発表された。１９９０年２月１１日に開催された世界ヘビー級タイトルマッチ、マイク・タイソン－ジェームス・ダグラス以来、３４年ぶり３回目となるボクシングの東京ドーム興行。尚弥は「すごくモチベーションが高い」と燃える思いを隠さなかった。６年ぶりに来日したネリは、２０１７、１８年に起こした騒動を謝罪した。この興行では日本ボクシング史上初となる四大世界タイトルマッチが行われ、アマゾンプライムビデオでライブ配信される。 　この日のネリは終始、神妙な表情で「日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）、ボクサーの皆さま、帝拳プロモーションの皆さまに謝罪を申し上げます。私は大変集中して練習しています。２度、皆さんを裏切ってしまいましたが、今回は節制し、きちんと調整しています」と更生していることをアピールした。 　ネリは山中慎介に挑戦した１７年のＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチではドーピング検査で陽性反応、翌１８年の山中との王座決定戦では体重超過で王座剥奪という不祥事を起こし、日本での活動停止処分を受けた。 　ＪＢＣは２月２６日、ライセンス申請資格の回復を認めると発表。その際、ＷＢＣは指名挑戦者として認定するにあたり、ＪＢＣと協同。再発防止を図るため、３０日前、１５日前、７日前の事前計量厳格運用、徹底したドラッグテストの実施を約したとした。ネリは現在１３４ポンド（６０・７キロ）で６０日前の計量をクリアした。大橋会長は「詳しい内容は言えないが厳しくチェックしている」と話し、ネリが１ポンドでも体重超過した場合は「（井上－ネリ戦は）やりません、絶対に」と断言した。