<目指せ頂点・21センバツ敦賀気比>選手紹介/5 /福井
◇書道で集中力養う 沼田航右翼手(2年) 状況に応じた冷静なバッティングを武器に、昨秋の県大会と北信越大会の9試合で大島正樹主将(2年)に次ぐ8打点を記録した。スイングスピードが速いのも魅力だ。 好きな科目は書道。高い集中力を要求されるといい、「目の前の物事に集中するという教えは、打席に立つ際などにも生きている」と実感する。 帽子のつばに「報恩謝徳」の文字を書いている。野球を続ける自分を応援してくれる両親や祖父母への感謝の気持ちを込めた。ただ、祖父が北信越大会の約1カ月後に亡くなった。「甲子園の舞台に立つのを楽しみにしてくれていたので、見せたかった」。甲子園で全力でプレーする雄姿を天国の祖父に届けたい。 ◇寮でも筋力を強化 川勝郁海投手(2年) 指先を細かく使うのが得意で、スライダーやカーブ、フォークといった変化球を操る。ウエートトレーニングでは、投球で負荷がかかる前腕の内側などを重点的に鍛え、投球動作の改善やけがの予防につなげている。土日は練習が終わったあと寮に戻っても筋力強化に励むなど努力を重ねる。 昨秋の県大会と北信越大会で登板できず、悔しい思いをした。その経験を胸に、センバツで登板する場面をイメージしてシャドーピッチングなどの練習に臨んでいる。「チームの戦力になり、センバツ優勝に貢献したい」と意気込む。 好きな授業は、生物や世界史など知識の暗記量が多い科目。地道に取り組む人柄は学業にも表れている。