巨人浮上のキーマンになるか タイムリーエラーでも揺るがない大城卓三の存在感
巨人は7月7日のヤクルト戦に7-3で勝利。ヤクルトとの3連戦を3連勝で終え、首位の広島にゲーム差0まで接近した。7日の試合で良くも悪くもキーマンになったのは5番・ファーストで出場した大城卓三だ。 【動画】頼れる5番弾!大城がサイスニードから放った3号2ランシーン 初回に岡本和真の2点タイムリー2塁打で先制した後、大城の2ランでリードを大きく広げた。その後も追加点を上げて7-0と大差をつけたが、4回に巨人先発の菅野智之がヤクルト打線に捕まり、満塁のピンチに松本直樹にタイムリーヒットを打たれて1点を返される。 なおも1アウト満塁の状況で打席に立った岩田幸宏はセカンドゴロ。一塁で打者走者をアウトにした後、一塁ランナーの松本を一、二塁間で挟むが、ボールを持った大城がショートの泉口友汰に悪送球してしまう。 ボールが転々としている間にセカンドランナーの生還も許し、楽勝ムードから一転して不穏な空気が立ち込めるが、そこは百戦錬磨のベテラン菅野。それ以上の失点を許さず、ヤクルトに流れを渡すことはなかった。 大城のエラーは今シーズン初。捕手がメインであり、慣れないファーストでの出場を続けていることを鑑みれば”よく守っている”と言える。とはいえ、記録に残らない守備のミスは少なくない。6月30日の広島戦で野間峻祥が放った打球を弾いて出塁を許してしまった。打球が強烈だったこともあり、ファーストへの内野安打と記録されたが、投手としてアウトにしてほしかった打球だっただろう。 守備面で課題が残る大城ではあるが、一方でそんな不安が気にならないほどの打撃成績を残している。 最近10試合でノーヒットだった試合は1試合のみ。6試合でマルチ安打を放っている。打率も6月上旬には1割台中盤まで沈んでいたが、現在は打率.256まで上昇。貧打が問題視されていた巨人が、大城の復調によって打線に活気が出てきた。今後も守備面の不安を払拭するような打撃面での貢献に期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]