コールマン「トンネルシェルター/240」は多彩なアレンジが可能!動くルーフフライがポイントです
フレームを並行に通すトンネル型テントは、あれこれフレームを組み合わせる必要がないので、迷わず立てやすいのがメリット。この春、コールマンより発売された「トンネルシェルター/240」(9万9000円)はデュオ~3人家族にちょうどいい大きさのトンネル型2ルームで、立てやすいだけでなく、展開バリエーションも豊富。様々な天候下でも快適に過ごせて、キャンプスタイルを選ばずに使える工夫がちりばめられていました。 【収納サイズはφ30×70cmで重量16kgほど。収納するとこのくらいの大きさです】
ファスナーで取り付けるインナーテント
2ルームテントなのでさすがに重量はそれなりですが、収納時は同社の2~3人用ドームテント「タフドーム/240」のφ20×72cmと似たサイズ感で、展開時を考えるとコンパクト。クルマのラゲッジを圧迫しにくい収納サイズです。シェルターと名付けられていますが、インナーテントが付属されています。このインナーテントの取り付け方法がかなりユニーク。 インナーテントを吊すとき、トグルの位置を確認するのって面倒じゃありませんか? この「トンネルシェルター/240」はトグルではなくファスナーで取り付けます。ファスナーの取り付け位置さえ確認できれば、あとはスーッとスライドさせるだけ。だからめちゃ簡単です。しかも、ファスナーとインナーをつなぐパーツがメッシュなので、空気の通りを妨げにくい! さすがの作り込みです。
トンネル型だけどほぼ自立
一般的にトンネル型はフレームを通しただけでは自立しません。自立させるためにはペグで固定する必要があります。端からペグを打つだけでいいので簡単といえば簡単なのですが、フレームをまとめて立ち上げてもペグで仮止めするまで、ぐにゃぐにゃしてきれいな形を決めづらい。設営後の位置の微調整をしにくいのも「なんだかなー」な点です。 ところが「トンネルシェルター/240」は自立するんです。というのも、一般的なトンネルテントと同様に、テント本体を横断するように3本のメインフレームを差し込みますが、それに加えて3本のメインフレームに橋渡しをするようにリッジポールを通します。このリッジポールのお陰でテントの長辺側にもフレームが通るので、自立してくれるのです。 また、メインフレームの差し込みが楽ちん。というのも、メインフレームのスリーブエンドは片側が閉じているので、差し込むだけでOK。わざわざフレームを差し込んでから反対側に渡って、エンドパーツを差し込んで、また元の場所に戻って…。といった面倒な動きが必要なし。地味に便利です。 差し込む側はプラパーツにポールエンドを差し込めばよく、アジャスターを緩めておくと力もいりません。ひと目で“フレームを差し込むパーツ”というのがわかりやすいのも◎。フレームにピンを差し込んだり、フレーム先端をグロメットに差すのはターゲットが狭くてコントロールしづらい場合がありますが、プラパーツはその心配はなし。深めでしっかり受け止めてくれるので安心感もあります。 ちなみにテント本体には「FRONT」とプリントされていて位置決めが簡単。テントを持ったまま「どっちが前? こっち?」と、サイト内をくるくる回らなくてイイんです。