コールマン「トンネルシェルター/240」は多彩なアレンジが可能!動くルーフフライがポイントです
ユニークなルーフフライが多彩な展開バリエーションを生む
天井部分はルーフフライを装着することでより雨や日差しから室内を守る構造。そして何よりこのルーフフライが「トンネルシェルター/240」の一番の特徴。なんとテント本体との固定は長~い面ファスナー(マジックテープ)のみ。フックと部分的な面ファスナーでセットアップするテントが多い中で、なんとユニークなことか。 しかしただユニークなだけではなく、一般的なルーフフライとして使うのはもちろんですが、面ファスナーを一部外して巻き上げてみたり、取り付け位置をずらしてオープンタープのようにしてみたりと様々な展開バリエーションを可能にします。 例えば、ルーフフライの両サイドを少し外して巻き上げるアレンジ。天井部分はフライと本体で空気の層を作りつつ、テント両脇のドアをフルメッシュにすれば、日差しが強く暑い日でも風通し良く、涼しく過ごせます。 雨の心配がないなら日よけとしてルーフフライを活用してみるのもアリ。ルーフフライの片側をテント天頂部にあわせ、フライのもう一方を付属のキャノピーポールで張り出すだけ。リビングスペースが増えるし、ルーフフライの角度を変えて西日対策もバッチリです。 手持ちのポールを使って前後のドアパネルも一緒に跳ね上げれば、よりリビングを拡張できます。急な雨が不安ですが、本体とルーフフライは同じ素材で耐水圧は約2000mm。ルーフフライがかかっていない側のドアパネルを閉めれば対応できます。ご安心を。 「トンネルシェルター/240」のドアパネルと同社のタープ「ヘキサライトⅡ」(1万8480円)の短辺をあわせて目隠ししてみました。「ヘキサライトⅡ」は短辺が弧を描いるため大きめの隙間ができますが、混雑したフリーサイトなどで目隠しするだけなら有効かも。ぴっちり閉じたい人は幅260cmのスクエアやレクタングルのタープを用意しましょう。 * * * 「トンネルシェルター/240」は半自立式で設営が簡単になっているし、同社製の「リバーシブルファンベンチレーション」(4400円)を取り付ければ暑い時期もより快適に。一方で全周スカートが秋冬の寒さに対応するので、一年を通して快適に過ごせるテントに仕上がっています。 そのうえで装着されているのが、あえて位置を変えられるルーフフライ。初心者に扱いやすいテントにもかかわらず、まるで「この機能を使いこなせるかな?」とベテランに挑んでいるようでもあるわけで。幅広いユーザーが楽しめるプロダクトに仕上がっています。
<取材・文/大森弘恵 写真/逢坂聡 撮影協力/コールマン>