3安打2失点完投で5回コールド勝利に導いた健大高崎のエース、石垣（撮影・保坂淑子）

＜高校野球秋季群馬県大会：健大高崎14－2桐生第一＞◇16日◇2回戦◇藤岡総合運動公園市民球場 【写真】2ランを打った栗原と、好投したエース石垣 　今春のセンバツVで今夏甲子園出場の健大高崎が、秋の初戦を5回コールド発進した。 　初回2死二、三塁から伊藤大地内野手（2年）の適時右前打で先制すると、2回には、長短打を絡め打者一巡の猛攻で一挙8点を奪った。3回には2死三塁から栗原朋希外野手（2年）の右越え2ラン本塁打も飛び出し、12安打14得点。強打の健大高崎を見せつけた。 　投げては夏からエース番号を背負う石垣元気投手（2年）が先発。「今日は目の前の一戦を戦い抜くことを意識。力感なく、ボールの質で勝負する、と話してマウンドに上がりました」。初回から4者連続三振で立ち上がり、途中は制球に苦しで3四球を出したが、力強い真っすぐとスライダーで要所を締めて8三振を奪った。5回を3安打2失点でまとめた。 　センバツ優勝投手で今夏の県大会でもエースを務めた佐藤龍月投手（2年）が左肘痛のため甲子園メンバーを外れた。8月31日にトミー・ジョン手術を受け、9月14日に帰寮した。石垣は「おかえり！」と笑顔で迎え、2人で手術の話をしたという。「めちゃくちゃ元気で安心しました」と親友の退院を喜んだ。 　佐藤はこれから少しずつリハビリを始め、まだ復帰までは日がかかる。「自分が背番号1をもらった以上は、しっかりと自分が抑えてチームの勝利に導きたいと思ってます」。ダブルエース、復活のその時まで。チームの大黒柱として石垣がその右腕を振る。【保坂淑子】