打撃フォームが岡田彰布監督と重なる? 阪神でフルスイング魅力の「若手成長株」は
若手の成長に期待をかけて
リーグ連覇を狙う阪神は深刻な貧打で上昇気流に乗れない時期が続いた。佐藤輝明、大山悠輔、森下と主軸で期待された選手たちが不振で次々にファーム降格。不動のリードオフマンだった近本光司を四番で抜擢した時期もあった。貧打で苦しむのは阪神だけではない。打線強化に動いた巨人はエリエ・ヘルナンデスを5月上旬に獲得。打率.346、6本塁打、20打点の大活躍で起爆剤になっている。だが、阪神は巨人と対照的に補強に動いていない。 岡田監督はこの点について週刊ベースボールのコラムで、以下のように語っている、 「よく聞かれることがある。『補強しないのか?』ということだ。7月31日までトレード、外国人獲得の期限が残されているし、手っ取り早い打開策として、補強が取りざたされる。そらはっきりしたことは言えないけど、オレは否定的なんよね。特に外国人に関してだけど、正直、ノイジーとミエセスには大きな期待はできないやろな。だからといって、すぐに新外国人とはならない。そら球団と話はするが、この時期、適応する候補は簡単には見つからないし、ポジション的な問題も出てくる」 「それなら……と、オレは若くて新しい戦力を思い切って登用することを優先したいのだ。例えば、今回(6月28日)、野口恭佑を一軍に上げた。オレは二軍のゲームをリアルタイムでチェックしたり、ビデオで見返したりしている。その中で野口はホンマ、成長していたし、バッティングがいい形になっていた。起用法は考えるが、思い切って若手を使うことも、必ずチームにとってプラスになるはず。だから現段階では補強より、そちらを優先する。この考えにブレはない」 若手の活躍はチームに勢いをもたらす。野口が指揮官の期待に応える活躍を見せれば、リーグ連覇がグッと近づく。 写真=BBM
週刊ベースボール