スイスを舞台にマイヨ・アルカンシェルを巡る争い、エヴェネプールが2連覇を目指しガンナは覇権奪還に燃えキュングは地の利を生かす【Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート個人タイムトライアル:プレビュー】
2020年から2連覇を果たしたフィリッポ・ガンナ(イタリア)は、しばらく欠場も噂されたが、最終的にイタリア代表の一員に選ばれた。昨世界選(47.8km)は12秒遅れで、今夏の五輪(32.4km)は14秒遅れでエヴェネプールの後塵を拝したが、この秋こそ、美しいリベンジを成功させたい。 パリ五輪TTはメカトラのせいで4位に終わったジョシュア・ターリング(イギリス)も、万全の走りで雪辱を晴らしたいところ。東京五輪金メダリストのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)や、今ブエルタ開幕TTを鮮やかに勝ち取ったブランドン・マクナルティ(アメリカ)もまた、表彰台候補の一角に名を連ねる。
そしてブエルタ最終TTで、ついに生まれて初めてのグランツール区間勝利を射止めたシュテファン・キュング(スイス)はもちろん、4年遅れの母国での世界選に意欲を燃やしている。約10日前の欧州選手権では、エドアルド・アッフィニ(イタリア)に次ぐ2位に甘んじたが、自国の知り尽くした道で、母国のファンの大歓声を味方につけて……同胞シュテファン・ビセッガー(スイス)とともに……きっと素晴らしい走りを見せてくれるに違いない。
文:宮本あさか
宮本 あさか
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