ニュースこの1年 県内でも“闇”広がる 公務員の不祥事が続いた2024年
富山テレビ放送
ニュースこの1年、19日は相次いだ公務員の不祥事や闇バイトによる特殊詐欺の被害など県内で発生した事件や事故を振り返ります。 年明けから相次いたのが公務員の不祥事です。 1月。 立山町のキャンプ場整備工事をめぐり公開前の秘密事項を教える官製談合などを行ったとして、町の職員と会社役員の男が逮捕されました。 *立山町 舟橋貴之町長 「町民の皆さんも大変心配している。お詫び申し上げたい」 5月には、富山市の職員と消防士の男などが共謀して、ガールズバーを無許可で経営したとして逮捕。 さらに… 5月には、県警の警察官が倉庫から拳銃入れや手錠を盗み出したとして逮捕、起訴され、有罪判決を受けました。 高岡市でも、消防士の男が知人女性へのストーカー行為や知人男性宅への放火の容疑で逮捕されています。 富山市の小学校教諭や校長、県職員による盗撮も発覚しました。 3月。 富山市では、飲酒運転をしていた40代の会社員が、ピアノ講師の60代の女性をはねて死亡させる事故が発生。 さらに8月、交通死亡事故が県内で5件相次ぎ、県警は3年ぶりに「交通死亡事故多発注意報」を発令しました。 3月、富山市内で会見を開いた黒部市出身の福山里帆さん。 8年前、自らが受けた性的暴行の加害者として父親が逮捕されたことを受け、実名を公表して会見を開き、性暴力の根絶を訴えました。 *福山里帆さん 「実名、顔出しで皆さんにお伝えして、少し社会が変われば。できればこういった被害はなくせるかなと。私で最後にしてほしい」 8月。 富山市の商業施設で70代の女性の車や財布が奪われた事件。 犯人の男は、岐阜県飛騨市に車を乗り捨てたとみられ、警察が指名手配しました。 逮捕された男は強盗や監禁などの罪に問われ、公判中です。 *県警 石井敬千本部長(当時) 「『詐欺多発非常事態宣言』を発出します」 後を絶たない特殊詐欺。 SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺と合わせた県内での被害は、11月末までで524件、額にして20億5000万円。 去年の倍近くとなっています。 特に今年は10代の若者にまで被害が広がりました。 その背景にあるのがSNSを通じた闇バイトです。 匿名・流動型犯罪グループ通称「匿流」による特殊詐欺の被害や、グループの「受け子」などとみられる逮捕者が相次いでいます。 *警察官 「『闇バイト』しないでください」 県内でも若者の闇バイトへの応募を防ごうと、警察による若者向けの緊急講義や啓発活動が繰り返し行われました。 *学生 「仕送りだけでは足りないこともある。興味本位で連絡しないように、自分の心をコントロールしたい」 *学生 「周りの意見を聞いて、正しいところかどうか探すのが大事なのではないか」 被害者、加害者の両面で広がる闇、今後も一層の注意が必要用です。
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