引用元：STORY

外資証券会社勤務からキャスターへ転身し、現在はフリーアナウンサーをしながら会社経営など、輝かしい経歴をお持ちの長谷部さん。そんな彼女がななさんを授かったのは、今から16年前のこと。初めは我が子にダウン症があるということを受け入れられず、死ぬことまで考えるほど悩んだ時期もあったそうですが、現在は娘のななさんとの生活をブログやSNSで積極的に発信し、ハワイでの子育てを楽しんでいます。今回は苦しんだ過去とこれから望むことを、一時帰国中の長谷部さんとななさんに伺いました。 【写真あり】長谷部真奈見アナの仲良し家族写真 ■長谷川真奈見さんプロフィール 慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、 JPモルガン証券に入社。投資銀行部門にて、M&A（企業の合併・買収）のアドバイザリー業務に携わる。ニューヨーク本社にて勤務中、2001年「9.11世界同時多発テロ事件」に遭遇したことを機に日本へ帰国し、テレビ局へ転職。報道番組の記者兼キャスターを務め、現在はフリーアナウンサーとして活動を続けている。2024年6月末よりダウン症のある娘、ななさんとハワイに移住。

いっぱい悩んで苦しんだからこそ見えてきた事も沢山ある

最初は娘にダウン症があることを周りに隠していて、もう2度と仕事に復帰できる日が来るなんて思っていなかったし、外で笑ってランチもできないと思っていました。平気なフリをしていた時期もありましたが、実際は全然平気じゃなくて。 その時にいっぱい悩んで苦しんだんですが、でもその時代があったからこそ見えてきたものもありました。娘が5歳のときにアナウンサーに復帰したのですが、休んだこともブランクとは思わないし、苦しんでもがいたからこそ、こうやって今の仕事につながっていると思っています。深く悩んだ時間が今、意味を持って出てきているし、それが歳を重ねるということなのかなと。今では、何も苦しまない、悩まない人生よりはよっぽど豊かになったと思っています。 娘を授かってまだ16年で、それ以前の私の方が長いけれど、この16年の方が自分らしい気がします。昔の私のように、もし悩んでいたり、迷っていたりする方がいたら、とことん悩んで！と言いたいです。会いたくない人がいたら会わなくったっていいし、喋りたくなければ喋らなくていいんです。そのときは、自分としっかり向き合うといいと思います。そういう時間も絶対に必要なんです。