K-1ファイター玖村将史のまさかの目標「全階級と各時代のパウンドフォーパウンドになる。そして40歳まで現役を続けたい」
そもそも走るのは? 「嫌いですね(笑)。でも最近は自分のペースとかが分かってきているので、そこまで苦ではなくなっています。今回はトーナメントなので、ダッシュとかも取り入れてやっているんですが、ランニングはできればやりたくないなって感じですね(笑)」 40歳まで現役を続けるとなると、そこが一番の問題かもしれないですね。 「でも、もともとあまり走ったりもしていなかったので。基本的にトレーニングはキックボクシングの練習がメイン。それこそ今やっているトレーニングは、40歳まで続けられるようにということを考えてやっているので、そんなに負担のない、無茶したりするようなトレーニングはしないようにしています」 そこは秋元僚平トレーナーと「40歳までやりたい」というテーマを共有したうえで、そういうトレーニング方法になっているのですか? 「40歳までやりたいからそういうトレーニングをやるのではなく、今のベストのトレーニングをしていたら必然的に40歳まで続けられるようになる、ということだと思います。自分が無理をしない中でのベストを常にやっていけばケガとかもしない。無理したトレーニングとか自分に合っていないトレーニングをした時にオーバーワークになったりする。自分の体の許容範囲のトレーニングを限界までやってもオーバーワークにはならないと思うので、そういうところを見てもらっています。僕が無理をしないように抑えてもらっています」 K-1の中で減量が一番得意とも聞いているのですが。 「ええ、得意です」 普段からあまり増やしていないんでしょうか? 「もう増えなくなりました。太るタイミングが分かったので。“これ以上食べると脂肪に変わるな。ここまでならエネルギーになって太らないな”みたいのが分かってきてから太らなくなりました」
それはいつごろから分かるようになったのですか? 「ここ2~3年くらいですかね。もともと減量が苦手で、減量はしたくないとずっと思っていてあまり増やさないようにしていたら、だんだん感覚が分かってきました」 前日計量で大量の水抜きをして、試合当日はかなり戻すという選手が多いですよね。最近のトレンドになっているというか。玖村選手は当日はどれくらい戻すのですか? 「4キロくらいは戻します」 ものすごく戻す選手もいますが、それについてはどう思いますか? 「僕たちの階級は軽い階級なので、戻しても水分になるだけ。エネルギーとして使えないと思うんですよ。MMAは組みがあるからパワーとか重さも大事かもしれませんが、キックの瞬発系の55キロの体格だったらたくさん戻しても使えないと思うんです。僕たちの階級はスピードも必要なので最低限だけ戻しています」 以前、武尊選手にお話を伺った時に「いつどこで誰に見られているか分からないし、いつどんな仕事が来るか分からないから」という理由で常に見られても恥ずかしくない体をキープしているということを話されていたのですが、そういう意識も? 「もちろん、その意識もあります。太ってプラスなことは何もないので」 それはK-1を引っ張る存在になってきたなかで自覚もだんだん芽生えてきたという感じですか? 「そうですね」 ※「第4回 こだわりの食」(9月19日公開)に続く