【特集】アジア人女性初の「プリンシパル」に 新潟市出身・バレエダンサー横山瑠華 「チャンスが少ない新潟で公平にチャンスを」故郷で実現したかったこと プロとしての挑戦 《新潟》
「新潟の子ども達にチャンスを与えたい」
去年、およそ7年務めた劇団を退団 現在はイタリアを拠点にフリーで活動する傍らワークショップを通じて子供たちにバレエを教える活動をしています。 新潟市でのワークショップ。 この日子どもたちが教わっていたのはバレエの基礎となる部分。 1人1人の動きをプロの目で見極めます。 もちろん瑠華さんも……。 ≪横山瑠華さん≫ 「手の置いている位置とか使い方によっても動かし方も変わってくるしこれは間違いだよ、やると自分が大変だよとか教える感じで」 瑠華さんが地元新潟でイベントを開催したわけは……。 ≪横山瑠華さん≫ 「こんな踊り方があるんだ、こんな考え方があるんだ、こんな生き方があるんだっていうちょっとした新しいを届けることで、色々な発見だったりとかあると思うし、チャンスが少ない分あえて新潟で公平に(私が)チャンスが与えられるといいなって思ってます」 未来のバレエダンサーたちに少しでも世界レベルのバレエを体感し、学んでほしい。バレエダンサーとして瑠華さんができる地元への恩返しです。 ≪受講生≫ 「すごい技術のダンサーとかと一緒の場所で踊れて、いつも客席からしか見られないので同じレッスンをすることでそのジャンプの仕方だったりなんかそういうのを近くで感じられて自分にも刺激になったし貴重な経験になったなって思います」
プロとして新潟の舞台へ
開演までもう少し。 プロの演技を一目見ようと多くのお客さんが訪れました。 主催者であり、出演者でもある瑠華さん、まもなくはじまる出番に向けて気持ちを整えます。 ≪横山瑠華さん≫ 「化粧しているときが精神統一するみたいな時間なので結構大事にしてますね、この時間」 この日演じるのは悪役。顔つきとともに役に自分を染めていきます。 プロとして地元への凱旋となる瑠華さんのステージが幕を開けます。 チャイコフスキー作曲の名曲「白鳥の湖」の1幕、男女ペアで踊る「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」 瑠華さんは白鳥に扮して王子を誘惑してだます、黒鳥の役。 妖艶かつ不気味さが求められます。